ベトナムに関税の引き下げを要請、貿易不均衡改善を望むアメリカ
米国は、2020年にベトナムが一連の物品に対する輸入税を引き下げること、および更なる引き下げのロードマップを設けることを要請した。
財務省は、輸出税率表・優遇関税率表・上限税率表・混合税率表・関税割当制度表に関する政令第122/2016/ND-CP号(2016年9月1日発行)の一部条項を改正した政令第125/2017/ND-CP号の一部修正補足について、各部局に意見を聞くため文書を送付した。
それによると、鶏肉・アーモンド・生のリンゴ・生のぶどう・干しぶどう・小麦・殻付きのクルミ・じゃがいも・豚肉・牛乳など一部の農産品は、輸入税を引き下げる予定だという。
財務省によると、これらの品目は米国大使館から2020年中に輸入税の大幅な引き下げを要請されているもので、一部の品目については、さらに翌年からも引き続き引き下げるよう打診されているという。
米国はまた、一部の品目に対し、輸入税を0%に引き下げるよう要請している。
米国大使館は、肉製品や鶏肉を屠殺した後の畜産副産物などに対して、2020年に20%から14.5%に引き下げ、2028年には0%に引き下げることを要請している。
生のリンゴ、生のぶどうに対しては、2020年にMFN関税(最恵国待遇税)を10%から0%に引き下げ、小麦は5%から0%に、加工もしくはその他の方法(お酢・酢酸による方法は除く)で保存し冷凍したじゃがいも製品は、2020年に6%へ、2021年には0%に引き下げる。
米国農業委員会は、生もしくはチルドの豚肉製品に対し、1頭分もしくは半分のタイプの肉や、もも肉・肩肉・それらの切り落とし肉を除いた、生もしくはチルドの豚肉を2020年に25%から18.9%に、2027年には0%に引き下げるよう要請している。
現在財務省は、各部局からの意見を聞いており、同時に米国から要請のあった品目に対し、輸入税率を引き下げる計画の作業に取り掛かっている。
関連する税政策の調査で、米国との貿易収支のバランスを取ることが目的の1つであることにも言及した。
(Vietnamnet.vn 2019年12月9日)
(2020/07/15 01:31更新) |