ベトナムの肥料、日本向け輸出が急増
ベトナムの肥料輸出で、東南アジアは総量の64%を占め、ベトナム肥料輸出の主要市場となっている。
■全体的に輸出は減少傾向、日本への輸出が急増
ベトナム税関総局の統計速報によると、2019年2月に全国からの各種肥料輸出は、3万6,250トン、973万ドル相当となり、1月と比べ数量で15.9%、金額で30.6%減少した。
年初2か月間では、7万8,770トン(前年同期比で37.9%減)、2,369万ドル(41.1%減)と数量・金額共に減少した。
2月の平均輸出額は、1トンあたり280ドルで、1月比13.9%、前年同月比14.1%下落した。年初2か月間の平均輸出額は、1トン当たり309ドル。
ベトナムから肥料を輸入する国は、東南アジアが全体の64%を占め、輸出量は4万9,600トン、輸出額1,530万ドルとなったが、前年同期比では数量で0.17%、金額で45.07%減少した。
中でも最も輸出が多かったカンボジアでは、輸出量は2万6,490トン、輸出額は961万ドルとなり、平均輸出額も4.5%増の1トン当たり362.92ドルであったにも関わらず、前年同期比では数量で50.71%減、金額で48.5%減となった。
2番目に輸出量が多かったマレーシアでは、輸出量が1万4,300トン、輸出額が260万ドルに達したが、前年同期比では、それぞれ25.81%、30.95%と減少しており、平均輸出額は1トンあたり185.31ドル(6.93%減)となった。これに韓国、ラオス、日本、タイが続いた。
注目すべきは、年初2か月間にベトナムから日本への輸出が急増したことで、輸出量は4,040トン、輸出額は184万ドルに達し、前年同期比では数量で6.5倍、金額では14.5倍増加した。
日本は平均輸出価格が最も高い市場でもあり、1トンあたり455.25ドルで、前年同期比123%増となった。
一方、フィリピンはベトナムからの肥料輸入が大幅に減少し、輸出量は369トン(96.24%減)、輸出額は10万7,800ドル(96.48%減)となった。
(Congthuong.hochiminhcity.gov.vn 3月25日)
(2019/06/27 10:15更新) |