「学費無料」「就職確実」で注目の職業訓練校
今年は早くから動いた多くの職業短大や中級職業学校が、学生を多数獲得している。
■学費不要
Lilama 2国際技術職業短大のNguyen Khanh Cuong校長は、大学から溢れた学生を待つことはせず、今年は募集の宣伝方法を一新、企業や卒業生など様々なルートを活用した。
Cuong氏は、職業訓練校に学生を集めるには、国際水準の教育がカギだと言う。
学生や保護者相談の際にも必ずその話題を出す。
18分野を教えているが、うち4つがドイツ、3つがフランス基準で、これまでに学校は2,000人中170人の入学登録を済ませている。
同時に卒業生のために企業と密な関係を持ち、学生のモチベーションを高めている。
学校は学費を100%補助し、卒業生全員が仕事につけることを約束している。
■勉強してお金をもらう
第2技術職業短大の教育室Bui Van Hung氏は、学生誘致は教育の質と信用にあると言い切る。
その中で最も大切なのは、教育を企業や雇用につなげ、卒業生がすぐに仕事に就けること。
学生に仕事が見つからなければ、見つかるまで育成を続ける。
「まだ入学シーズンのピークではありませんが、すでに600人が入学登録しています。
2017~2018学年度の入学願書はオンラインで2,000人分受け付けています」とHung氏は言う。
Hung氏は、学生の技術の質を向上させ、就職口を確保するために各学科には、学生を必ず就職させるよう約束させている。
同校では職業短大と中級職業学校の2コースあり、中級では中学卒業生を募集し、もっと勉強したければ教養も教え、必要なければ職業訓練だけ行う。
職業短大では高校卒業生を募集する。
6カ月の訓練後に企業で実習し、企業は直接学生か間接的に学校に報酬を支払う。
「まじめに仕事をして技術を習得する学生なら、学費は重荷になりません」とHung氏は言う。
ホーチミン市経済・技術短大のPham Duc Khiem校長は、今年から各職業短大の教育期間をこれまでの3年間から2年半にするという。
卒業生は、短大の学位かそれぞれの職業のエンジニア資格を受け取れるのが今までと違うところだ。
「学生が気持ちよく仕事を学び興味を持てるよう、入学してすぐに企業見学に連れて行きます。
長らく学生の就職率は90%です」とKhiem氏は話している。
(Phap Luat)
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(2017/08/09 13:40更新) |