ホームステイで“地元民体験”、訪越外国人の新しい滞在スタイル
「僕たちみたいなバックパッカーは、旅先で家を貸してくれる人をネットで探すことが多い。ホテルじゃなくてね。今回のベトナム旅行もそう。サイト『Airbnb』を使ってホーチミン市中心部の家に泊まっている。家主と一緒に生活して、面白い旅をしているよ」とカナダ人の教師Anthonyさんは言う。
■家主と一緒に食卓を
彼がガールフレンドGabyさんとこの2年旅行して、東南アジアはベトナムが6カ国目。すべてホームステイという。「幾つかクリックするだけで、ホーチミン市の中心部に6日間滞在する気に入った場所が見つかった。今後はメコンデルタに行くつもり」と彼は言う。
その場所とは、1区の静かな路地にある住宅の16m2の部屋で、1泊32万ドン(約14.5ドル)、ベッド、個別のバスルーム、エアコン、温水器、ケーブルテレビ、無料Wifiがある。
彼がホームステイ旅行を好むのは、家主とひとつ屋根の下で生活し、美味しい店、交通手段、ショッピングスポット、観光のコツ、値切り方などを熱心に教えてくれて、ツアーではとてもできない体験ができるからだ。「食事に招かれて、家族と食卓を囲んで庶民的な料理も食べました。朝食と路上喫茶にも連れて行ってもらいました。とても面白い体験で、近いうちにまたホーチミン市に来たいと思っています」とAnthonyさんは言う。
Binh Thanh区のHoang Thongさん宅に4日間ホームステイしたというドバイ出身のArnalさんはAirbnb上で、「部屋は清潔で設備も十分。中心部や観光スポットに近く、1泊12ドル。家主はお客さん好きで、必要なものは全部応えてくれたほか、市内を散策するのに無料でバイクまで貸してくれた。こんなホームステイのたびに新しい友人が増えて、地元の人しか知らない場所を知ることができる」とレビューを書いている。
■月1,000万ドンほどの稼ぎにも?
AnthonyさんとGabyさんを家に泊めたManh Datさんは、このように部屋を貸してもう2年ほどになるという。利用者はほとんどが18~35歳のバックパッカーで、1泊15ドル程度、主な移動手段はバイクタクシー、高質なサービスはほとんど使わず、なによりも地元の人たちの生活を体験したいのが彼らバックパッカーの特徴的な選択である。
この数年、部屋が余っているベトナムの家庭で、このようにホームステイ式に貸し、副収入を得ている人は多い。
3区の女性Hoai Nuongさん宅では、2人の子供が海外留学中で2部屋空いている。上の息子から、安上がりにホームステイ旅行をよくしているという話を聞き、子供にインターネットに情報を掲載してもらった。収入を増やすため、そして主婦である自分の楽しみを増やしたいこともあった。
部屋は12~15m2、料金は1泊32万~35万ドン(約14.5~15.9ドル)、「この1年、月3~4人ほど泊めています。平均で3~5泊して、費用を差し引いても月1,000万ドン(約455ドル)以上の収入があります」とNuongさんは話してくれた。
(Sai Gon Giai Phong)
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(2015/08/22 02:11更新) |