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コラム

リー・クアンユー――ベトナムの“経済顧問”だった男


 2000年に出版された回顧録で、シンガポール建国の父リー・クアンユー氏は、ベトナムとの関係が修復された時期の思い出や、ベトナムの発展の潜在力に対する楽観的な評価を語っている。

■我が国の経済顧問になってもらえないか

 リー・クアンユー元首相はかつて、1970年代、80年代のカンボジア問題で、ベトナムに反対する人間だった。

 そんなベトナムとシンガポールの関係が変わり始めたのは、1990年のことである。

 回顧録によると、1990年2月に行われたダボス会議で、当時閣僚評議会副議長だった故Vo Van Kiet氏に面会を求められ、過去の不一致を捨て、協力して行こうと持ちかけられた。

 しかし、首相となったKiet氏が訪問し、両国関係が本当に新しいページを開くまでには、さらに1年以上かかった。そして当時リー氏はすでにシンガポール首相の職を辞していたが、政治では重要な役割を担っていた。

 「その時はもう首相ではなかったが、後任のゴー・チョクトンが主宰した歓迎パーティで面会した。パーティも終わろうかというときに、彼(Kiet首相)が近づいてきて、私を抱き寄せたんだ。共産主義の人々がよくやるように。そしてこう聞いてきた。ベトナムを助けてもらえないか? と。どんな方法で? と聞くと、経済顧問に、という答えだった。私は黙り込んだ」リー氏はこう書いている。

 リー氏は、自分には都市国家を管理した経験しかなく、6,000万の人口を持ち、戦争で長いあいだ破壊され、そして発展のモデルを変えようとしているベトナムのような国を管理したことはない、と述べた。

 「それでも彼の意志は固く、その後2回も手紙を送ってきた。私はベトナムに行くことに同意した。ただそれは、顧問としてではなくて、市場経済に移行する方法を探るべく、彼らと話し合い、知恵をしぼるためだった」とリー氏は書いている。

■20年もすればベトナムは戻ってくる

 1992年4月、リー氏は初めてベトナムを訪れる。

 初日から彼は、当時のVo Van Kiet首相やほかの首脳陣と、丸1日を費やし議論した。その主な内容は、ベトナムの近代化にかかわるものだった。「農業社会から先進工業社会に進んだ、台湾と韓国の移行過程を研究してはどうか」とリー氏は提案した。

 議論を終えてリー氏は、Do Muoi書記長とも会談する。Pham Van Dong元首相にも会いたいと望み、ホーチミン市を訪れた時にはNguyen Van Linh元書記長とも会談した。

 シンガポール政府に出した短い報告でリー氏は、ベトナムは非常に多くの問題を抱えているとはいえ、国民はエネルギッシュで、聡明な資質に溢れた民族だと評価、「20年、30年もすれば彼らは戻ってくるだろう。みなとても真面目だからだ」と論評している。

 リー氏の訪越後の1992年9月、シンガポール政府は、インフラ開発における提案にベトナムに作業団を派遣し、ベトナムの幹部育成を支援するために1,000万ドルの支援基金設立も決定した。

■投資家を歓迎しなさい

 1993年10月にDo Muoi書記長がシンガポールを訪問し、その1カ月後にリー氏が返礼に訪れた。この際に在ハノイ・シンガポール大使館はリー氏に、あなたの語録はベトナム語に翻訳され、ベトナムで広く売られていると報告する。

 この会談の際にリー氏は改めて、平和が時代の大きな発展の趨勢となるなか、ベトナムの将来に楽観的な見方を示している。

 「東アジアはこの40年の歴史に教訓を得た。戦争は基本的に何の利益ももたらさないことを」とリー氏は書き、「実際、ベトナムは進歩している。市場はより活発になり、商店も、ホテルも昔より増えた。それらは全て、ハノイとホーチミン市の繁栄の光景に現れている」と記している。

 1995年3月、リー氏は3度目のベトナム訪問を実現し、当時のPhan Van Khai副首相が主宰した、経済改革に関するシンポジウムに参加する。ここでリー氏は、投資家を誘致したいなら、最初の投資家たちが歓迎されていると感じるようにしなければならないと提案した。

 「投資家を大切な友人と見て、地雷や罠を踏まないよう、官僚制の迷宮から逃れられるような道案内人が必要だ」とリー氏は回顧録で書いている。

 そしてベトナム投資の際のシンガポール企業の困難を記した上で、「外国投資家たちの反応を聞いて、私の意見に効果があったことがわかった。あるドイツの大企業の社長から、彼ら(ベトナム政府)が案内人を出してくれたという話を聞き、私はにんまりしたよ」。

■感服すべき素質

 1997年11月、リー氏はホーチミン市を訪れる。それはアジア通貨危機の最中の出来事だった。回顧録によると、通貨危機のなか変更された金融政策により外国投資家が抱える困難に言及し、ベトナム政府から積極的な反応を得た。

 シンガポール建国の父はやはり、ベトナムの発展の潜在力に楽観的だった。「戦時のソ連の武器の扱いに現れる彼らの技能、物質的な困難を克服する適応能力、そして米国やフランスでの非常に多くのベトナム人の成功、これらが示すのは、彼らに感服すべき素質があるということだ」。

(VnExpress)


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(2015/03/25 03:34更新)

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