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コラム

遺体安置所の「地下世界」


 ホーチミン市内の病院では、Cho Ray病院の遺体安置所が、最も遺体の多い場所だろう。ここには、ひとつの「地下世界」がある。

■棺桶代は2,000ドル

 Cho Ray病院の遺体安置所では、複数の外部の人間が、安置所の係員と結託し、遺体を引き取りにきた家族からカネを得ている。

 本来、遺体を引き取る家族は、死者のIDカード、戸籍、事故でなくなった場合は公安の調書、遺族であることを証明する書類を提出すればよい。だが、「地下世界」が生まれてからは、他の様々な手続きが生まれている。

 4月20日朝、交通事故にあったNさんは、Cho Ray病院での2日間の治療の末、亡くなった。

 その午後に、家族が遺体を引き取りにきたのだが、必要書類を正しく提出したものの、安置所の係員は、業務時間が終了しただの、手配できる自動車がないなどと言う。業を煮やした家族は翌朝、警備員に100万ドン(約50ドル)を渡して、ようやく引き取ることができた。

 しかし他の警備員は、棺桶を買わなければ移動は認めないと言う。「遺体が安置所に入って3日目だからね。棺桶に入れて、臭い消しの茶を入れないと。冷蔵室から出せば、腐敗が始まるから」などと脅かす。または、「棺桶に入れなきゃ交通警察に止められて、遺体を持っていかれる」とも言う。聞くと棺桶の値段は4,000万ドン(約2,000ドル)という。

 5月2日、安置所前で、女性が地べたに座り込んで、泣いていた。その家族が、2人の若者に50万ドン(約25ドル)渡し、「なんとか今晩中に遺体を引き取れるように頼むよ」と言う。

 2人の若者は、熱心に手続きを教える。周囲の人々によると、その女性は、子供の遺体を引き取れないがために、泣きはらしていた。しかし私たちが安置所の警備員に尋ねると、「病院が許可していないので、まだお引き渡しできません」。

■「オレを通さないと引き取れない」

 安置所で働いているわけでもないのに、当たり前のように出入りし、業務を取り仕切っている人々もいる。安置所前の喫茶店で何日も粘り、ようやくここの“頭”Mungという男に接触できた。

 Mungは身長160cm、短髪で肌は黒く、髭をはやし、風体はまるでヤクザ。簡単な挨拶をしたところで、彼はさっそく問題に入る。「で、誰かいるのかい? 必要なら助けよう」。

 躊躇しているのを見て彼は、こう続ける。「ここに入ってる人はな、オレを通さないと出せないことになってるんだ」。

 不意に彼に助けを求める人が現れ、Mungは私たちを置き去りにして、警備員室に入っていった。

 するとすぐに2人の青年が現れ、Mungに代わってこう言う。「頼めばすぐですよ。ちょっと出せば、すぐ引き取れますから」。その後、この2人がMungの手下であることを知った。

 この2人によると、書類の手続きの世話だけなら数百万ドンで済む。法医鑑定や棺桶を用意するなら5,000万~6,000万ドン(約2,500~3,000ドル)、1億ドン(約5,000ドル)ほどになる場合もある。手続きばかりでなく、棺桶や、遺体を運ぶ車の用意もするという。

 Mungは、安置所の係員らと特別な関係があるらしく、それだけに警備員らの目の前で、気兼ねなく“営業”できるようだ。

 遺体を引き取りに来る人がいると、安置所の警備員らはMungを紹介し、価格はMungと“客”とで折り合いをつける。4月27日~5月1日だけでも、10人以上の引き取りを助け、1件当たり少なくとも100万ドンは手にしている。

■病院は「知らない」

 Cho Ray病院のPham Thi Ngoc Thao副院長によると、遺体の引き渡し手順は公開されており、病院では安置所の係員らに、引き取りに関する手続きを案内するよう求めている。ただ対応の速さは、普通の病気か、事故か、犯罪の可能性があるかなど、遺体の状況にもよる。また病院の車両は限られており、いつでも対応できるわけではない。そのため、安置所の警備員らが、棺桶や車を手配する業者を紹介することがある。

 またThao氏によると、安置所周辺の地域は非常に複雑で、これは病院の権限を越えた問題である。外部の人間が、安置所の係員と結託し、カネを得るために人々を困らせていることを、病院は知らないという。「安置所と話し合い、厳粛に処理します。安置所の出入りに関する規則の検査も強化します」とThao氏は話している。

(Nguoi Lao Dong)


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(2012/06/02 06:35更新)

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