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コラム

44年間「生きる」亡骸


 An Giang省Phu Tan県Phu Thanh村のDinh Huu Triさん宅では、兄Haoさんの亡骸が保管されている。Haoさんが亡くなったのは、今から44年あまり前のことだ。

 家の中に置かれたガラスで覆われた棺桶、中には人間の亡骸が横たわり、目は眠っているかのように堅く閉ざされている。Haoさんが亡くなった時、家族は土葬を考えており、そのまま保管しようとは誰一人思っていなかったという。

 「44年間、誰も兄さんの身体に薬を使ったことはありません。家族も医者も、兄さんの内臓を取り出したこともありません。今は全て乾燥してしまいました。見たいと言う人も大勢いますが断っています。変な噂もありますし、父の生前の言いつけですから」とTriさん。

 何の化学物質も使われていないHaoさんの乾燥しきった亡骸にとって、44年は長いとは言えないが、短い時間でもないだろう。地域の人々は親しみを込めて、「疲れ果てた亡骸」と呼ぶ。

 この40年あまり、Haoさんの亡骸は異臭を発することもなく、液状化することもなく、ただ乾燥するだけだった。蟻や虫が寄り付くこともない。

 「1975年より前だったでしょうか。外国人の医者がかなりの金額を出して、兄さんの亡骸をアメリカに持ち帰り研究したいと言ってきましたが、家族は同意しませんでした」。

 両親が亡くなり、Triさん一家はHaoさんの亡骸を貴重なものと考え、保管することを決めた。ここ数十年、家族が病気にかかることもなく、科学者が結論を出すこともなかった。

■医師も説明できず、生きた亡骸

 Haoさんは1951年生まれ、幼い頃はとてもハンサムで、聡明だった。父Dinh Dai Buuさんは儒学者で、Haoさんに詩や歌を教えていた。小学校に入学すると、Haoさんは詩を作るようになり、それを友人などに贈った。

 10歳になると、奇妙な病を発症した。食べることも眠ることもできず、徐々に痩せ細っていった。東洋医学から西洋医学まで頼ったがどうにもならず、Haoさんは衰弱する一方だった。家族は医者や薬を求めて各地を奔走したが、状況は変わらなかった。

 1968年の旧暦12月19日、Haoさんは17歳で息を引き取った。家族は葬式を挙げ、自宅からそう遠くない畑に埋葬した。しかし4日目の早朝に医師がやってきて、「Hao君が亡くなってから3日以内に亡骸を掘り返しなさい。そうすれば必ずや救うことができる。だが今日はもう4日目、間に合わないかもしれない」とBuuさんに告げた。そしてこう続けた。Haoさんの亡骸はまだ死んでいない。信じないなら、掘ってみなさい、と。

 Buuさん一家は半信半疑で、掘り起こすことはなかった。3日以上が過ぎ、亡骸が腐敗していることを恐れたからだ。しかし、息子を忘れられず、医師の不思議な言葉もあり、Buuさんは亡骸を掘り返すことにした。

 掘ること30分、Buuさんがゆっくり棺桶を開けると、そこには眠っているかのような亡骸があった。手はまだ柔らかく、口角も維持され、蟻に少し噛まれている程度だった。Buuさんは息子の亡骸を自宅に持ち帰って椅子の上に置き、布で覆った。「亡骸が戻ってきた」ニュースは瞬く間に各地に広まった。

 Triさんは振り返る。「当時私は13歳、父が兄さんを家に連れ帰ってきたときは、大勢の人が一目見ようと集まっていました。医者も5人いましたが、みんな頭を振って帰るだけ。彼らは、『もう亡くなっている。死体がなぜ腐敗せず、異臭も発さないのかわからない』と言うだけでした」。

 「3週間経っても兄さんの身体は柔らかく、父がコーヒーを数的垂らすと、すぐに体内に流れ落ちました。3リットル近い水を口に流し込んでも全て中に入り、漏れ出すこともありませんでした。当時はテトが近かったので、父は兄さんのために新しい棺桶をつくり、テトが明けたらまた医者に見てもらうつもりでした」。

 医師たちはHaoさんの亡骸を再検査したが、結局は分からない。そうこうしているうちに亡骸は徐々に乾燥し、今日を迎えた。Buuさんは、家族が線香を手向けるたびに見られるようにと、棺桶をガラスで覆った。

 40年あまりたった今も、Haoさんの髪の毛は黒い。両手は、化学物質を使ったかのように乾ききっている。Haoさんを掘り起こすのを手伝った近所のBay Quynhさんは、「Buuさんが頼んできた時は怖かったねぇ。亡骸が臭っていたらかわいそうだからね。生きてても病気で苦しめられて、死んでも安心できないだろうから。でも棺桶の蓋を開けて驚いたよ。Haoはまるで眠っているようで、死んだとは思えない姿だったからね。泣く人も、Haoの頬をはたく人もいたけど、何の反応もなかったよ」と当時を振り返る。

 亡くなった当初、Haoさんの身体は固かったが、亡骸は柔らかく、血色も良い。Triさんは、なぜHaoさんの亡骸が44年近く経っても腐敗しないのか、科学者の説明を待っている。

 Phu Thanh村人民委員会幹部は、Triさん宅に亡骸があることは知っているが、環境への影響や病気もなく、Triさん一家に迷信まがいの動きもないため、家族の思いを尊重しているという。

(VnExpress)


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(2012/04/23 06:19更新)

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