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コラム

古からの癒しの歴史――ベトナムの茶の「道」


 ベトナムは、茶のゆりかごである。その喫茶の習慣や茶栽培の発展は、民族の発展史と密接にかかわる。

 むかしベトナム人は、山の民であろうと平野の民であろうと、海の民であろうと、高貴な者であろうと卑しい者であろうと、みな喫茶の習慣を持っていた。

 今日、茶を勧めることは、ベトナムのあらゆる家庭で客を敬い、もてなす心を示すしきたりとして、まずはじめに見えるものである。

 湯飲み茶碗の、なかを覗けば、重大なものから軽いものまで、さまざまなエピソードが見えてくる。

■回し飲みで絆深める

 一千年のその昔、初期ベトナム人は、茶葉を摘み、湯で淹れて飲むことを知っていた。Le Quy Don(1726~1784:後Le朝の役人であり科学者。歴史、地理、詩歌、文学さまざまな書を残す)は「Van dai loai ngu」でこう書いている。

 「茶はThanh Hoa省Ngoc Son県Am Thien、Am Gioi、Am Cacの山々にあり。森じゅうに茂り、土地の人々は葉を摘み持ち帰り、搗いて陰で干し、乾けば湯に入れて飲む。飲めば心臓と肺は涼やかに、喉の渇きは癒え、快眠たり。茶の花、蘂(しべ)ならなお良し、自然の香」。

 Nghe AnのThanh Chuong、Son TayのDuong Lam、Ha TinhのHuong Sonなど、ベトナム各地にはそれぞれの喫茶の習慣があった。

 なかでもThanh Chuongの人々の独特な喫茶の習慣が、「回し飲み」である。今日ある家族が茶を沸かせば、明日は別の家族が茶を沸かす。茶を沸かした家族の主は、子供を使いにやり、こんな掛け声で1杯の茶を人々に勧める。

 「ご近所、村の皆々様、どうぞ我が家で茶をひとつ」。

そして湯飲みを傾け田舎の人々は、畑仕事、世間話に花を咲かせ、こうして村の絆は深まったのである。

 いまではあわただしい暮らしのなかで、このような回し飲み、茶会の習慣も失われてしまったが、北部の職場ではいまも、集まりや余暇の際に職場の皆で茶を飲む習慣が残る。

■茶が洗う心

 書に残るベトナム人の喫茶文化を紐解けば、Trinh Sam王(1739~1782/Trinh朝第9代)ほど、風流雅な者はないだろう。Trinh Sam王は茶の虜となり、手ずから湯をよそい、自分や家臣のために茶を淹れたという。

 またPham Dinh Ho(1768~1839・文学者、詩人)は「Vu trung tuy but」のなかで喫茶の習慣について、「その粋は清々しさ、その香は芳ばしさにある。朝の涼風、夕月の下、飲み仲間に詩姫(うたひめ)と、主が鷹揚に茶を淹れれば心洗われる。古人が茶を好んだのはこのためか」と書く。

 20年あまり茶とかかわるLu氏は、茶文化はまず、衛生の門であるという。人々は決して、不衛生なところで茶は飲まない。

 茶館Luは、階段の下に小さな茶卓2~3脚、急須がいくつかあるばかりだが、どれも清潔である。夏、Lu翁は茶碗を熱湯にくぐらし、冬は炭のかまどの上で湯にひたし、客の姿があってはじめて碗を出し、茶を淹れる。これが衛生を保つ方法でもあり、湯飲みを温める方法でもある。人々が最も忌むのは、古い茶の残る湯飲みで客をもてなすこと。客をもてなす湯飲み茶碗は、敬う心を最も表すものであり、急須のなかの茶が上級品でなくても、その部分はおろそかにできないのである。

 研究者の多くは、ベトナムには喫茶の習慣と、社交儀礼として茶を勧めることしかなく、日本の茶道のような宗教的な茶道はないという。

 ベトナムの喫茶の習慣は、歴史の厚さには負けないが、その発展の起源や、茶道の中身、意味について、十分で統一的な認識はまだ生まれていない。

 ベトナム人は、あわただしい生活のなか、心落ち着ける時を刻む、習慣として茶を飲む。

 ハノイNgo That To通り13番地の茶店Truong Xuanを営むHoang Suongさんはこう言う。

 「10年あまりベトナム茶とかかわって、客がケンカや下品な物言いをするのは、酒の席だけということがわかりました。茶碗のそばでは誰も悪いことを言わず、考えない。それが、ベトナムの茶の『道』、なのかもしれません」。

(Tuoi Tre)


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(2011/11/22 03:33更新)

※上記の情報は【ベトナム最新情報】より引用しています。

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