ベトナム南北高速鉄道計画、ハノイ竏茶zーチミン間を10時間以下で
ベトナム鉄道総公社によると近々、日本から鉄道業界関係者が、南北高速鉄道プロジェクトの実現に向け視察する。
ベトナムで鉄道敷設が始まったのはおよそ100年前、当時人口は1,500万人に過ぎなかった。現在人口は8,000万人を超え、経済成長を背景に国内・国際的なヒト・モノの移動は数十倍に増加したものの、鉄道インフラに大きな変化はない。政府は2001~2020年計画に沿い、鉄道分野に98兆5,000億ドン(約61億5,625万ドル)を投じる。だが投資のスピードは遅く、根本的な解決策が求められていた。そこで提案されたのが、南北高速鉄道だ。
ベトナム鉄道総公社が政府に提出した報告書は、南北高速鉄道は既存の統一鉄道と分離、新規敷設を提案している。鉄道総公社Pham Cong Trinh計画・投資委員長によると、高速鉄道は複線、レール幅1,435mm、最高時速300~350kmとなり、現在最速でも所要29時間のハノイ竏茶zーチミン間は10時間以下に短縮される。
ルートは2案が検討されている。第1案が統一鉄道と並行して海岸沿いを進むルートで、もう一つがハノイ竏茶_ナン間は第1案同様、そこからTay Nguyen地域を通り、ホーチミン市を終点とするものだ。総延長はいずれも1,630kmとなる。
総工費は330億ドルと試算しており、資金調達は重要な問題で、詳細はまだ不明であるものの日本はこのプロジェクトの支援を約束している。新規敷設でなく、レール幅を拡張するなど既存の鉄道を改修すべきと指摘する専門家も多い。だがこれに対し鉄道総公社Nguyen Huu Bang社長は、時速300~400kmの高速鉄道では、各駅間の距離が100~200km必要であり、既存の鉄道はこれに合わないと説明する。また、「資金面の問題は承知しているが、経済効果を考えれば、投資が必要だ」とBang氏は話す。プロジェクトは資金調達を考慮して段階的に進める。第1期には▽ハノイ竏歎inh、▽Nha Trang竏茶zーチミン、▽Hue竏茶_ナン間、第2期に残りのルートを建設する予定だ。
(Tien Phong)
(2007/01/13 01:40更新) |