日本に技能実習生を派遣する悪質な仲介業者
ベトナム人実習生を日本に派遣する際に、一部の仲介業者による悪質な行動が目立ってきている。
■利益至上主義の仲介業者
ハノイにあるベトナム技能実習生の派遣仲介会社で働くある日本人女性(匿名)は最近、日本国内における実習生の派遣を専門とする、関東エリアにある仲介グループにメールを綴った。
時事プレスによると、メールの中で彼女は、各種の無駄な支出や、実習生から集めた費用を娯楽費に充てるなど、仲介会社の身勝手な問題点を指摘している。
彼女はさらに、仲介会社の管理者は自社の利益のみを優先し、家族を残して借金をしてまで日本に行くことを決心した実習生たちの気持ちには全く関心を持っていないという。
このメールは、労働仲介業者のやりたい放題の状況について、これまでに専門家が危惧していた深刻な問題に発展する可能性がある。
また、ハノイの他の仲介会社で働く男性からのメールには、実習生候補者が日本企業の面接に合格するための“サポート費”を徴収する慣習にも言及している。
この男性はメールの中で、「ベトナムの多くの若者は、通常毎月2~3万円を稼ぐことができますが、渡航までの間に彼らに100万円を超える借金を背負わせて日本に派遣します」と書いており、「実習生にこうした経済的負担を強いることは許せない」と強調している。
時事プレスによると、仲介業者が実習生に3,600ドル以上の手数料を要求することは禁止されているが、実際にはこの規則は無視されているようだ。
関東の仲介グループのマネージャーは、日本側にも落ち度があり、例えば、実習生を受け入れる組織は、仲介会社に見返りを求めるため、高級レストランでの食事に招待する仲介業者もいると言う。
この男性は、日本に行って仕事をしたい実習生たちが最も弱い立場に置かれていると強調し、「問題は、実習生が借金の他にさらに追加で各費用を支払わされる可能性があることです」とコメントした。
(Thanh Nien 4月14日,P.22)
(2019/07/20 02:01更新) |