ベトナム南北で出店方法を変えた理由――スターバックス
7月23日にハノイ1号店をオープンしたコーヒーチェーンStarbucks。ほぼ同時に3店舗を展開する手法を取った理由をStarbucks VietnamのCEO・Patricia Marques氏に聞いた。
Q: ホーチミン市展開は1店舗、1店舗進めていましたが、ハノイはほぼ同時に3店舗オープンです。両市でビジネス戦略を変えた理由は?
A: ビジネス戦略で大きな変更をしたわけでなく、その市場のニーズにあわせる方法を考えている、ということです。例えば北米、ニューヨークまた活発なライフスタイルの都市では、道すがら立ち寄りコーヒーを持っていく人が多いのです。私たちもそれにあわせ、その場でのサービスよりテイクアウトの販売シェアのほうが大きくなっています。
ベトナムでは、ゆっくりコーヒーを楽しみ、静かな空間で話をすることが好まれますので、テイクアウトのウェイトを落とし、自由にパソコンを使えるようインターネット回線を完備した、カフェ空間を作ることに努力しています。実際、ホーチミン市出店から1年ほど経ち、このビジネス方針は成果が出ています。テイクアウトの売上は、非常に小さな割合しか占めていません。
コーヒーの楽しみ方ですが、ハノイとサイゴンでは生活習慣が大きく異なります。サイゴンの人は、コーヒーを飲みに、こちらの区からあちらの区へと行きますが、ハノイの人は、近くの馴染みのところでコーヒーを飲むことが多いです。3店舗の一挙オープンは、そのニーズに応え、便利さ、近しさを作り出したかったからです。
Q: 出店のひとつの指標に立地があると思います。すでにTrung NguyenやHighlandsが好立地に出していますが、後発組として、これは試練に?
A: ハノイのように歴史的伝統のある都市で、Starbucksのスタイルのような経営に適した場所を探すのは簡単ではありません。ただ言及しておきたいのは、私たちはベトナム投資を長期的に行うということです。適切な場所が見つからなければ、引き続き探します。Starbucksのお客様に本当にあった空間を探したいと思っており、この部分で慌てることはありません。
Q: 賃貸料や場所探しでハノイとホーチミン市で違いは?
A: 賃貸料は、両市で大きな違いはありません。場所探しは試練ではありますが、解決できないものではありません。進出以来、非常に多くの不動産事業者が、私たちのところに訪れています。
(Thoi Bao Kinh Te Viet Nam)
※『ベトナムニュース The Watch』のご案内※
ベトナムニュース The Watch は、ベトナムに投資・進出する日系企業の定番ビジネスニュースです。
当社はEメール配信による速効性(週6回)、週報(ベトナム国内のみ)による情報の保存性を重視し、各進出日系企業及びベトナム進出を検討されている企業の皆様の業務に役立つ本格的な情報提供を行っております。
詳細は『ベトナムニュース The Watch』(http://www.thewatch.com/)をご覧下さい。
(2014/07/29 04:24更新) |