日本ペイント、第3工場建設で北部重点市場向けの生産強化
日本ペイントは、Vinh Phuc省でベトナム3カ所目となる塗料工場に着工した。投資額1,400万ドル、500人を雇用する予定。Nippon Paint South East Asia(NIPSEA)Management社の藤田徹朗執行役員に話を聞いた。
Q: ベトナム経済は過去20年で最も困難な時期にありますが、なぜいま工場増設を?
A: 2020年までの工業分野発展戦略で、自動車・バイク生産は日越協力枠組みにおける重点発展支援6分野のひとつになっています。
また2012年の世界銀行報告では、ベトナムは段階的に市場経済に移行しており、これは国民の生活の質を向上させる重要な要素です。ベトナムは引き続き力強いインフラ開発を進め、今後は人材の質の向上に向けた対策もあります。1990~2010年の経済成長率は年平均7.3%、1人あたり平均所得は5倍に増えています。
2011~2020年の社会経済発展戦略によると、ベトナムは近代的な工業立国を目指しており、毎年のGDP成長率は7~8%で、2020年は2010年の2.2倍、現行価格で1人あたり平均所得3,000ドルが目標です。これを達成するには、過去10年に成し遂げた経済成長率を維持しなければなりません。
Q: これまでのベトナムへの投資額は?
A: Dong Nai省とハノイ、そして今回のVinh Phuc省の工場に約3,900万ドルを投資しています。Vinh Phuc省で日本は、同省に投資する12カ国・地域で投資額2位となっています。Vinh Phuc工場は2014年2月に操業を開始、自動車・バイク用、重工業用、家庭用、舶用塗料のほか、注文生産も行ないます。
Q: 第3工場建設で自動車・バイク産業の需要に対する期待は?
A: 自動車・バイク産業の力強い発展に伴い、需要も日増しに高まり、特にハノイとVinh Phuc省で言えます。北部2カ所目となる工場の建設により、カスタマーサービスの質の向上、北部重点市場向けの生産強化を望んでおり、需要により良く対応するための貯蔵力強化をはかるものとなります。
(Thoi Bao Kinh Te Viet Nam)
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(2013/07/15 03:31更新) |