タインホア省トップに聞く、日本の投資誘致に向けた取組み
Thanh Hoa省人民委員会は、東京と大阪で投資促進セミナーを開催した。日本の投資家は省の重要な戦略パートナーと言うTrinh Van Chien人民委員長に話を聞いた。
Q: 投資促進セミナーで投資家に話したことは?
A: 省の自然条件や重要な地理的位置について紹介し、交通の利便性、多様な資源、潤沢な労働力、開かれた政策、外国投資家への優遇にも触れました。工業団地、Nghi Son経済区、医療、生活環境の発展に向けた投資に関する省の方針も紹介しました。
Q: 日本の直接投資の状況は? どのような分野から投資を望みますか?
A: 現在、日本の大型プロジェクト8件が展開されており、投資総額は68億4,000万ドルで省のFDI総額の96%を占めます。これらは順調に活動しており、Nghi Sonセメント社(ベトナムセメント総公社と太平洋セメントの合弁)がその代表例です。最近では丸紅がNghi Son 1火力発電所(出力600MW、総投資額12億ドル)の施工を受注しました。Nghi Son経済区では、PVNとクウェート国際石油、出光興産、三井化学が投資総額62億ドル、年間生産量1,000万トンのNghi Son製油所を展開しています。
私たちは、機械製造、電子、裾野産業、飛行機・ロケットといったハイテク技術、造船、環境処理、交通運輸、インフラなどの分野における日本の投資家の強みを高く評価しています。これらは、省の投資奨励政策や特別優遇がある分野でもあります。
Q: 日本企業は今回のセミナーをどう思っているのでしょうか?
A: JETROからは、短時間で詳しい明確な情報が得られ、日本企業のニーズに応えられたと高い評価を得ました。特に、実際に事業を展開している丸紅や太平洋セメントの代表が客観的な意見を述べ、省での投資における成功を証明してくれました。
(Dau Tu)
※『ベトナムニュース The Watch』のご案内※
ベトナムニュース The Watch は、ベトナムに投資・進出する日系企業の定番ビジネスニュースです。
当社はEメール配信による速効性(週6回)、週報(ベトナム国内のみ)による情報の保存性を重視し、各進出日系企業及びベトナム進出を検討されている企業の皆様の業務に役立つ本格的な情報提供を行っております。
詳細は『ベトナムニュース The Watch』(http://www.thewatch.com/)をご覧下さい。
(2012/06/01 05:54更新) |