サッポロHD、ベトナムを東南アジアのビール生産拠点に
11月24日、Long An省Viet Hoa-Duc Hoa 3工業団地で、サッポロのビール工場が操業を始めた。ベトナム、また東南アジア地域での事業計画について、サッポロホールディングスの上條努社長に話を聞いた。
Q: サッポロの日本以外での商品流通と売上を教えてください。
A: 世界の発展トレンドに伴い、私どもは世界市場で成功のステップを踏んでいます。特に北米ですが、サッポロプレミアムは四半世紀で米国で最も売れているアジアビールブランドとしての地位を築きました。アジアでは香港、台湾、シンガポール、マレーシアで発売されており、カンボジアとラオスにも拡大する予定です。供給は当面は日本とカナダのビール工場からですが、Long An工場をこれらの市場への主要供給源とする計画です。現代的な技術と日本の伝統的なビール製法を持ち込み、量的にも品質的にも、また技術水準、設備の面でも、ベトナムのビール業界の発展を後押しできると思っています。
2010年の日本以外の国での総売上は253億円。最も売れているのが北米です。東南アジアでのシェア拡大戦略から、2012年に売上を322億円、2016年に420億円に伸ばすことを目指しています。
Q: ベトナムのビール市場では現在、世界の大ブランドがしのぎを削っています。東南アジアで最も活発な市場でのチャンスをどう捉えていますか?
A: 製品の品質から、特に高い支払能力がある層において、ベトナム市場で立ち場を確保できると思っています。創業以来、多数の独自技術を蓄積し、原料の量的な拡大、品質向上にも努めています。
伝統的なビール製法とともに、サッポロプレミアムを通じ、ベトナムの消費者みなさまに、より素晴らしいビールの楽しみ方をご提供できると思います。
Q: 今後のベトナムでの事業計画、また東南アジア市場参入について教えてください。
A: サッポロプレミアムを手始めに、このテトから市場へのアプローチをより強く進めていきます。ホーチミン市から着手し全国に広げ、その後地域各国にアプローチしていきます。
サッポロベトナム工場は第1期、年間生産4,000万リットルを目指し、販売の拡大に従い第2期の2015年には1億リットルに、2019年の第3期には1億5,000万リットルにまで拡大する計画です。Long An省の工場が東南アジアビール市場の主要生産工場となり、ベトナムの発展と歩みをともにできればと思っています。
(Doanh Nhan Sai Gon Cuoi Tuan)
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(2011/12/20 03:31更新) |