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コラム

水力発電所の建設で奪われた土地……貧困に喘ぐ人々


 生産する土地も足りず食べるものに事欠き、耕地に遣る水もなく、子供たちは両親と森に分け入り、コメと換える野草を摘む。水力発電所のために土地を譲った人々の状況だ。

■与えられたのは痩せた土地

 2006年6月、Kon Tum省Plei Krong水力発電所がKrong PoKo川の流れを止め、水を蓄え始めた時はまた、地域住民6,000人が、Sa Thay県Ho Moong村の丘陵に移住しなければならなかった時でもある。

 この5年間、痩せた土地では不作が続き、困難は日ごとに積み重なっていった。A Lamさんは8人家族、だが土地は400m2しかなく、何を植えればよいかもわからず、毎日家族総出で森に入り薪を探し、動物を獲り、野草を摘んでコメと換えている。「新しい土地での生活は、これまでの何倍も良くなると言われたのにね。いま帰りたくても、もう水の下だから」A Lamさんが言う。

 現在村全体では、戸籍を新たに分離し土地のない家庭が211軒、痩せた土地ということで生産用地を受け取っていない家庭が89軒、不適切な補償を理由に補償金を受け取っていない家庭が35軒ある。

 Ho Moong村人民評議会A Thut議長によると、42世帯260人が、漁をするためPlei Krong水力発電所側に住居を移し、生産用地のないことを恐れ、移住先には戻ろうとしない。同村Niem委員長によると、「投資主は、はじめ1年は食糧の補助をしてくれたが大したものではない。投資主は土地を開墾し住民に支給してくれたが、痩せていて植えられない。だから人々はダム近くまで降りて漁をしたり、キャッサバを植えたりしている」。

 2011年11月はじめの時点で、村の80%あまりが貧困世帯に属し、村の若者800人あまりに仕事がない。

■度重なる要請も口約束ばかり

 Sa Thay県A Cang副人民委員長はこう話す。「県も省も何度も電力グループ(EVN)と話し合っているが、約束だけ。何とか100ha整備したいが、そのほとんどは森林地になる。森林を失えば自然災害を引き起こす。だが土地を作らなければ、生産用地がないんだ」。Kon Tum省Nguyen Van Hung人民委員長によると、地域では力を尽くして、住民の生活安定を図ろうとしている。一方で投資主は、住民を移転させればあとは発電に気を使うばかりで、彼らの生活には関心を持たないという。

■他の地域でも同様の状況に

 移住対象住民の生産用地に投資主が関心を持たない状況は、Dong Nai 3水力発電所でも起きている。

 発電のための貯水をはじめて1年あまりがすぎても、Dak Nong省Dak G’long県Dak P’lao村の約5,000人にはまだ、生産用地の配分がなされておらず、生活用水は買いに行かなければならない。60%あまりが常時食べ物に事欠く状態で、多数の世帯がTa Dung自然保護区に入り村を作り、畑を耕している。それが禁止されている森だと知りながら。子供たちは両親とともに森に入り、学校にも戻らない。Dak G’long県Dam Quang Trung人民委員長は「地域では頑張って住民の土地を用意しているが、投資主は責任を押し付けあまりにも無責任だ。だが投資主とは会うこともままならない」と言う。

 Dak Nong省Le Dien人民委員長によると、省は何度も投資主と協議し、人々の長期的な生計のための協力について責任をまっとうするよう求めているが、約束ばかりだという。Dien氏は、移住で責任を果たさない投資主に対する重い処罰が必要だと指摘する。

 2011年10月、国会の民族委員会監査部はこう結論付けている。Dong Nai 3水力発電プロジェクトでは、生産用地の引渡しに遅れが生じている。検査時点で240億ドン(約120万ドル)がまだ住民に支払われておらず、一部建設物では設計や施工も不適切に行われている。

 本紙記者は、投資主に何度も取材を試みたが、面会は困難を極めた。EVNの第6プロジェクト管理委員会Phan Van Cuc委員長は、力を尽くし、地域とともに問題を解決するとしているが、いつ解決されるのかは、言及されなかった。

(Phap Luat)


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(2011/12/03 01:57更新)

※上記の情報は【ベトナム最新情報】より引用しています。

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