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インタビュー

国家銀行事務局長に聞く、銀行の不良債権情報を公開へ


 国家銀行は、情報の公表について案内した通達を公告した。これには、国際通貨基金(IMF)の基準による商業銀行の重要5指標が含まれる。国家銀行Dao Minh Tu事務局長に話を聞いた。

Q: 通達の概要を教えてください。

A: 通達は、金融、銀行活動に関する情報のいっそうの明白化、公開を目指した、ベトナムの新しく、重要な一歩となるものです。公表される情報量は以前より増え、非公表または非公式発表となっていた情報も、今後公開されるようになります。この公表は、銀行システムの明白化向上、信頼強化、また健全で安全、効果的な発展に必要なステップであり、預金者や投資家の権利をよりよく守るものになります。

Q: 具体的に国家銀行はどのような情報を公表するのでしょうか? またそれは世界基準のものなのでしょうか?

A: 国家銀行は金融・銀行の変動状況、金融・銀行に関する法律文書、金融・銀行に関する国家銀行総裁の方針や決定、金融機関の設立、売買、分割、合併、破産、解散、許可書の没収、ネットワークの拡大承認、行政違反の処罰といった情報を公開します。金融機関の特別管理に関する情報の公表については、別の通達で案内します。

 また、IMF基準による各国の財政健全度を示す12の基本指標のうち5つを公表し、これには、ベトナムの銀行システムの自己資本比率、総貸出残高に占める不良債権比率、総貸出残高における各分野の残高、総資産利益率(ROA)、自己資本利益率(ROE)が含まれます。世界銀行や外国投資家が特に関心を持ち、公開を望んでいたもので、指標によって月、四半期、半期、年間と定期的に、十分な形で公表されます。異常があれば不定期発表も行います。これにより、商業銀行の活動の質がはっきりわかるようになります。

 指標の数字が良ければ国民はその情報を得られることですし、悪ければ、信頼を得て、競争、発展していくための対策を各銀行が講じる圧力になります。

Q: IMFの重要指標12項目をすべて公表できるようになるのは?

A: 現在は12項目のうち5項目しか公表できませんが、これはまずはじめのアプローチであり、今後ベトナムの統計の条件に基づき強化していきます。公表にあたっては、正確なデータであることを保障しなければなりませんので、段階的に行わなければなりません。ベトナムより発展度の高い国でも、IMF指標の全てを提供できるわけではありません。

Q: 専門家は、公表がなされても、不良債権などベトナムの統計は世界標準ではないと指摘しています。

A: 統計の質についてはNguyen Van Binh総裁も非常に関心を持っておられ、以前のように一部について定質的なものではなく、定量的な形での運営を指導しています。国家銀行は金融統計予報局を設立し、統計業務について重要な改革も行っています。国際慣例に沿って状況の反映が全てなされるかは、ベトナムの現在の統計手法や報告制度にもかかわってきます。これについては様々な意見がありますが、私たちは、ベトナムの銀行業界の統計また不良債権の統計が実態を正しく反映していることを保障します。

(Tuoi Tre)


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(2011/11/16 06:43更新)

※上記の情報は【ベトナム最新情報】より引用しています。

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