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インタビュー

原発建設地の最終決定は詳細調査の上で


― 原子エネルギー院副院長インタビュー ―

 ベトナムは、2020年に運転開始予定の最初の原子力発電所のパートナーにロシアを選んだ。5月31日に双方で打ち合わせが行われた。ベトナム原子エネルギー院(VAEI)のLe Van Hong副院長に話を聞いた。

Q: なぜロシアの技術を選んだのでしょう?

A: ロシア企業をパートナーとしたNinh Thuan 1原子力発電所の承認には、様々な理由があります。ロシアの技術には長い発展の歴史があり、様々な技術設計を持っています。毎回の改善のたびに、技術水準と安全度が高まっています。世界各国が先進的な原子力発電技術を持っていますが、ソースはロシアにあります。つまりロシアは技術移転の全権を持ち、いかなる第3国を通す必要もないということです。これは非常に大きなポイントです。またロシアの技術は、国会が示した指標をクリアできるものです。

 ロシア型加圧水型原子炉(VVER)には複数のバージョンがあり、うちバージョン91、92が外国に輸出されています。最新のバージョン96はロシアでしか使われていません。91、92いずれも現代的な第3世代に属します。91は中国で、92はインドとブルガリアで使われています。これらの技術が、世界で使われている原子炉の60%を占めます。

Q: ロシアの技術で、核廃棄物はどう処理されますか?

A: 原子力発電プロジェクトの輸入には、核廃棄物処理技術も含まれています。固体、液体、気体の廃棄物処理システムにより、外部に排出する廃棄物量は非常に低くなり、基準の18%に過ぎません。つまり安全基準値を大きく下回っているということです。

Q: 原子力発電所の建設予定地は断層帯の上にあるとの警告もありますが?

A: 建設予定地の地盤については、地質学者のあいだでさまざまな意見があります。しかしこれはあくまで予定であり、首相が承認する原子力エネルギー法に沿った最終決定にあたっては、詳細な調査、評価が行われます。これらは今後進められますが、ベトナムが現在まとめている技術基準と照らし合わせ、それを満たせば建設が決定されます。調査過程でこれらの基準を満たさないことがわかれば、別の場所を探します。

Q: 人材の準備は?

A: 2010年、ベトナムは30人を、原子力を学ぶためロシアに派遣しました。毎年ロシアは、ベトナムから学生50人を受け入れます。5~6年後、卒業生は科学技術省と商工業省で働きます。日本と協力する第2発電所でも人材育成で協議が行われています。規模は少ないですがアメリカ、フランス、韓国とも人材育成プログラムを行う予定です。

(Tien Phong)


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(2011/06/04 03:08更新)

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