マダム・ヌー、南ベトナムの“ファーストレディー”死去
海外メディアの報道によると、1955~1963年に南ベトナム政権を握っていたNgo Dinh Diem大統領の弟であり顧問を務めていたNgo Dinh Nhu氏の妻Tran Le Xuan氏(マダム・ヌー)が4月24日、イタリア・ローマの病院で死去した。享年87。
Tran Le Xuan氏は1924年、ハノイの裕福な家庭に生まれる。父は弁護士でSai Gon政権下において米国で大使を務めた。母は阮朝Dong Khanh帝の外孫、最後の皇帝Bao Daiのいとこ。彼女は1943年に結婚し、1955~1963年、Ngo Dinh Diem氏が結婚していなかったことから、彼女がベトナム共和国の「ファーストレディー」として扱われた。政治に深く干渉し、議論を巻き起こす発言も多々あった。
1963年1月11日のクーデターでNgo Dinh Diem、Ngo Dinh Nhuが暗殺された際には娘と米国におり、南ベトナムには帰ってこなかった。その後彼女と子供たちは、米国、フランス、イタリアと転々とした。生前彼女は回想録をまとめており、今年末に出版される予定となっていた。
(Nguoi Lao Dong/Thanh Nien/Tien Phong)
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(2011/04/28 11:15更新) |