ドンナイ省:工業団地開発の先駆者として誘致進める
― Dong Nai省計画投資局長インタビュー ―
Dong Nai省のBo Ngoc Thu計画投資局長に、2011年の投資誘致の展望について話を聞いた。
Q: 2010年はDong Nai省にとって、外国直接投資(FDI)誘致で成功した年だったでしょうか?
A: 2010年、省は追加投資を含め約15億ドルのFDIを許可し、計画を達成しました。2010年末時点で省内では有効なFDI プロジェクトが980件あり、登録投資総額は186億8,000万ドル、実行額は88億ドルとなっています。
2010年は困難が多くありましたが、持続的な発展方針として選択的な投資誘致を守りました。集中廃水処理システムに投資しない新規投資プロジェクトに対する投資許可を凍結し、Thi Vai川に排出する可能性のあるプロジェクトは誘致していません。
Q: ではDong Nai省が持っている投資誘致方針は、結果が出ていると?
A: 投資プロジェクトの質を高めることは必要です。持続的な発展方針に沿ってDong Nai省は経済発展を重視しますが、社会保障、環境保護を確保していきます。
2006~2010年、省ではFDI 114億ドルを誘致し、目標の2.2倍に達しました。ほか国内投資は255件、投資総額は138兆7,300億ドン(約73億ドル)となっています。この結果から、Dong Nai省の投資環境はますます安定し、省の投資誘致戦略の重要な方向性の変化を示すものです。
工業団地開発計画も都市・工業開発に沿って刷新されています。既存の工業団地のほか、新しい工業団地・地域が計画に補充され、工場で働く人々の生活をより良くし、都市開発や工業開発に服するサービスに貢献できるよう、工業団地そばに住宅地を計画するなどしています。
Q: 20年の工業団地開発で、Dong Nai省はこのモデルの模範と見られています。経験をお教えください。
A: 首相はDong Nai省に対し、34の工業団地およびLong Thanhハイテクパークの投資計画を認めました。総面積1万1,880ha、うち30の工業団地が活動を開始し、面積は9,573haに達します。
省は輸出加工区ではなく工業団地を選び、Bien Hoa 2工業団地を、資金面での主体性や個別の優遇政策形成でテストケースとしました。Bien Hoa 2工業団地の開発の実状を受け1994年に政府は工業団地管理規制や、優遇政策、規定、ワンストップ管理制度を公告し、そこから全国の工業団地開発の新しい動きが現れました。
Dong Nai省の工業団地開発における経験は、次のものに集約されます。計画を完成させそれを遵守すること、工業団地インフラの経営能力のある投資家を選ぶこと、自治体は企業とともに、という方針を徹底的に実現すること、行政改革を進め、企業の困難を解決し、適時支えることです。
Q: しかしDong Nai省はあまりにも多くの工業団地を展開しすぎて、投資誘致の効率がよくないという意見もありますが?
A: 30の工業団地で1,120件の投資を誘致し、うち825件、124億ドルがFDIです。国内投資は295件、投資総額28兆8,200億ドン(約15億ドル)超です。貸出済面積は3,720haで面積の60%、うち11の工業団地でほぼ100%の貸出率、8つで50%以上の貸出率です。これは低くない数字だと思います。
工業団地への投資プロジェクトの質について、省ではハイテクを応用するプロジェクト、輸入品に代わる機械設備の部品や資材の生産を誘致する方針です。技術面でも工場労働者のスキルは徐々に高くなっており、それぞれの時期の要求に応えられています。
Q: 2011年のFDI誘致の概要またその後の基本方針を教えてください。
A: 2011~2015年、Dong Nai省は工業、農業、サービスの3分野への投資誘致に集中します。
工業分野で省は、ハイテク、裾野産業の誘致を重視し、加工から直接の生産へと移行していきます。農業では、畜産・栽培でバイオ技術を応用するものに集中し、サービスでは、港湾、ロジスティック、医療、観光などを重視していきます。
(Dau Tu)
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(2011/01/13 07:21更新) |