遷都1,000年記念大祭の記念施設、盗難に破損・放置
Thang Long-ハノイ遷都1,000年記念大祭にあわせて作られた建築物などが、もともとの施工に問題があったり保管が悪かったりして、破損したり劣化する状況になっている。
大祭前にハノイ市人民委員会をはじめ多くの省庁は、多数の施設の落成式を行った。これにはHoa Binh公園(総工費2,820億ドン[約1,484万ドル])、Thang Long道路(同7兆5,000億ドン[約3億9,400万ドル])などが含まれる。
Hoa Binh公園では完成後すぐに、一部で沈んだり、雨で水が溜まったり、木々が大量に死ぬなどの状況が見られた。公園の管理機関はこれを、マナーの悪い利用者が壊したなどと説明している。
ベトナムで最も近代的とされる大通りThang Long道路(30km)は、Lang-Hoa Lac道路拡張プロジェクト管理委員会の最新報告によると、鉄製のマンホールの蓋や照明の電線、ガードレールの盗難などが発生しており、交通で危険な状態が発生している。市人民委員会は関係機関にパトロール強化などを指示しているが、現在も盗難の状況は変わっていない。
橋や右折、左折路も完成していないため、Quoc Oai県、Thach That県、Tu Liem県区間では、大きく迂回したり、逆走したり、中央分離帯を横切ったりしなければならない。またHa Dong方面に行く国道70号線へ入る区間やMy Dinh国立会議センター前などでは、道路上に多数の亀裂が入っている。
ほかハノイ市手工芸品・工芸村協会がThang Long城に奉納したベトナム最大の太鼓も、式典が終わり破損が進んでいる。太鼓は直径3.15m、ジャックフルーツの木や水牛の皮などの材料を、Ha Nam省Duy Tien県Doi Tam村の優れた職人達が全国各地から集めて長い期間をかけて製作したものだが、これがKinh Thien殿の庭で雨ざらしになっている。ハノイ古城-Co Loa遺跡保存センターによると、このような大きな太鼓を置く場所がまだ決まっていないためという。
(Nguoi Lao Dong)
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(2010/12/14 01:42更新) |