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インタビュー |
米太平洋軍司令官「南シナ海問題を解決する場はASEAN」
― 米太平洋軍司令官インタビュー ―
ハノイで6月7日、米太平洋軍司令官のRobert Willard氏が内外記者とのラウンドテーブル会議に臨んだ。
Willard氏はまず、今回の訪問で軍事面での米国とベトナムの関係に大きな進展が見えたとし、「最近は地域で安全保障でさまざまな問題があり、米太平洋軍司令部は多数の問題に直面している。ベトナムの軍隊は、ベトナムや南シナ海に直接関係するものだけでなく、多国間問題でも地域の安全保障に素晴らしい貢献をしている。私たちはベトナムの国際平和維持軍への参加を促進している」と述べた。
Q: 先般のシンガポールのシャングリラ会議で、Robert Gates米国防長官は南シナ海情勢に対する米国の懸念を強調しました。この懸念とは具体的に何でしょうか? また米国はその解決のために何をするのでしょうか?
A: Gates長官は、米国が南シナ海問題に関心を持っていることを強調されました。米国のこの地域における貿易額は年1兆3,000億ドルになり、その貨物はほとんどが、南シナ海上および上空を通過します。そのため米国は、マラッカ海峡北側と中国、日本、ベトナム、フィリピン、および地域各国との通商を維持することが重要だと考えています。この共同空間は、国際航海のために拡大、自由にする必要があります。南シナ海の紛争において特定の国に肩入れしない立場から、米国はある1国が平和的でない措置や国際条約を遵守しない形で、その地域を全て所有する権利を求めることにも反対しています。
Q: Gates長官は米軍と中国軍との連絡不足を懸念しています。2年前には両国の船舶があわや衝突ということもありましたが、これまでに何らかの改善は?
A: シャングリラ会議でGates長官は、米軍と中国軍の連絡が非常に悪いことを指摘しています。双方の連絡は、米国が台湾に武器を販売してから見直されました。
オバマ大統領と胡錦涛主席は、軍事対話を常時進めることが両国の長期的な関係に重要だということで一致しています。米国は両国の軍事対話が、誤解と間違った考えを避けるために非常に重要だと信じています。
Q: シャングリラ会議でGates長官は、ASEANとパートナー国との国防相会議(ADMM+)への出席要請に応じました。米国のこの会議に対する具体的な関心事は?
A: 私もベトナム側の申し出にGates長官が応じるその場にいました。パートナー国とともに、ASEAN諸国が会議の計画を立てていると思いますが、ASEANの影響と効果の観点から、今後のADMM+が地域の安全保障にとって非常に良い会議になると思っています。
Q: 南シナ海における当事者間の行動宣言(DOC)を実現する試練となっているものは?
A: DOCは南シナ海における行動規範(COC)となる意味を持つものだと思いますが、DOCで関係国の行動を規定するのに十分でなければCOCで明確にされます。重要なことは、南シナ海問題は多国間会議で処理すべきものということで、ASEANがまさにこのような問題を解決する場となります。
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(2010/06/11 07:20更新) |
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