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Dung Quat製油所引渡し、1年で技術ものに
― Binh Son製油・石油化学社長インタビュー ―
ベトナム石油・ガスグループ(Petro Vietnam)は5月30日、Dung Quat製油所の引渡し発表式を執り行なった。今後製油所は、Quang Ngai省のBinh Son製油・石油化学社が管理運営する。同社のNguyen Hoai Giang社長に話を聞いた。
Q: 現在の製油所の運転状況は?
A: 現在7カ所で34のトラブルが残っており、これを徹底的に処理しなければなりません。2年の保証期間中にTechnip社を中心とする共同事業体は、製油所を通常運転させつつ技術的なトラブルを徹底処理する責任があります。2011年はじめには、技術的トラブルの処理は終了する予定です。
引渡しを受けた操業初年度は、まずは安全、安定操業することが目標です。2010年にDung Quat製油所は520万トンの原油を入荷し、418万トンの各種石油・ガソリン製品を精製、売上は63兆ドン(約33億ドル)になる見込みです。
Q: 引渡し後の懸念事項は?
A: 海水処理施設で技術的なトラブルが残っているため、悪天候時には製油所の能力を落とし、海水処理施設へ砂が入り込むのを防ぐため、これが製油所の運転に影響します。また6月から製油所とポリプロピレン樹脂工場の電気、オートメーション、技術のシステム接続を行います。この接続中にも、安全確保のため能力を落とすことにしています。Vung TauのBach Ho油田からの原油は減少しており9月には、製油所に供給する外国からの輸入原油第1便が入る予定です。
Q: 引渡し後、御社の技術者、作業員は技術を主体的に扱えるようになるでしょうか?
A: 安全運転のため弊社では、韓国SK Energy社と運転・メンテナンスサービス契約を交わしています。SK Energy社が140人の専門家、技術者を派遣し、製油所の安定操業を確保、作業プロセス・基準を移転し、育成講座を実施します。引渡しから3年のあいだに、韓国人の専門家や技術者は少しずつ、プロジェクトから離れていきます。1年以内にベトナムの技術者、作業員が技術を完全に自分達のものにできるようにしていきます。
Q: 引渡し後の経済効果や石油の価格についてどうお考えですか?
A: 現在、日本のコンサルティング業者JGC社が製油所を年間生産能力650万トンから950万~1,000万トンに引上げるための向上・拡大計画の事業化調査を終えており、Petro Vietnamが検討しています。
また製油所が安定操業に入れば、消費者の権利保障および国のエネルギーの安全に貢献すべく、少なくとも輸入価格同等、またはそれ以下となるよう、Petro Vietnamに対し精製石油、ガス商品について競売制度を適用するよう提案します。
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(2010/06/05 10:58更新) |
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