強く伸びる飲料業界、外資の事業拡大続々と
英Business Monitor Internationalのベトナムの食品と飲料に関する最新報告書「Vietnam Food and Drink Report Q2 2010」では、経済発展の刺激を受け、激しい競争はあるが、ベトナムのビール市場は、世界で最も潜在性のある市場のひとつと評価している。
実際にベトナムの飲料業界は、外国投資家をひきつける大きな力がある。2009年11月、デンマークCarlsbergはベトナムでのシェア拡大に向け、Hueビール工場の株式を50%買収する計画を発表した。同社は1994年、Thua Thien-Hue省人民委員会との契約を通じて、この工場の株式50%を購入していた。また2009年9月には、ハノイビール・酒・清涼飲料水社(Habeco)における持ち株率を、2008年の16.07%から30%に引上げている。
時期を同じくして米Coca-Colaも、ベトナムに向こう3年で2億ドルを投じることを発表している。
昨年末にサッポロビールは2,540万ドルを投じ、Carlsbergとベトナムタバコ総公社(Vinataba)による合弁会社Kronenbourg Vietnam社の出資持分65%を買収、サッポロはCarlsbergの持分全てと、Vinatabaの15%を引き受けている。
また最近では、世界第3位の金属パッケージ商品の生産会社である米Crown Holdings Inc.が、Dong Nai省Tam Phuoc工業団地の自社施設で飲料用の新たな製缶ラインに2,500万ドルを投じることを明らかにしている。この新ラインにより、同社のDong Nai省での年間生産量は12億本あまりとなり、同時にベトナムにおける生産ライン数は5本、年間生産能力は30億本となる。
このほか、PepsiCo、Diageo、San Miguel、SABMiller、S&N、Heineken、Budweiser、Kronenbourg、Bitburgerといった世界に名だたる企業が、投資拡大や生産ライン、技術の改善などでベトナムにおける自社のシェア強化を図っている。
Business Monitor Internationalによると、ベトナムにおける各種アルコール飲料の消費量は、今後2013年までに50.6%成長する。同様に売上も強く上昇し、年間成長率は16%の見込みだ。2008年のアルコール飲料消費量の97.9%を占めたビールの伸びは、同じ期間に50.7%上昇すると見られている。
ベトナム酒・ビール・清涼飲料協会のNguyen Van Viet会長は、「ベトナムの飲料業界は今年15%成長する見込み。これはベトナムの各産業分野で最も高い成長率」と話している。
一部の国内企業も、外国企業とのシェア獲得競争で努力している。このなかでは現在国内市場シェアの35%を握る、Sai Gonビール・酒・清涼飲料水総公社(Sabeco)、そして北部最大のビールメーカーHabecoに言及しなければならない。
2009年HabecoはVung Tau工場、Nghe An工場に投資し、Me Linh工場第1期を完成させた。同様にSabecoも、Phu Tho工場、Ha Tinh工場、Tay Do工場の建設を進め、Dac Lac工場の第2期操業を始めている。
(Dau Tu)
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(2010/03/17 11:21更新) |