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コラム

ベトナム:トラン・アン・ユン、『ノルウェイの森』を映画化


 映画監督Tran Anh Hung(トラン・アン・ユン)は、映画『ノルウェイの森』制作の契約のため日本を訪れ、先日ハノイに戻ってきた。映画は村上春樹の有名小説を監督自身が脚本化したものだ。

 1962年生まれのHung監督は、フランスで育ち映画を学び、過去20年間にベトナムに戻り3本の映画(『Mui du du xanh [邦題:青いパパイヤの香り]』『Cyclo[邦題:シクロ]』『Mua he chieu thang dung[邦題:夏至]』)を制作し、世界に認められるスタイルを確立した。ベトナムの映画人は彼を『青いパパイヤの香り』の雰囲気と結びつけて語ることが多い。

 監督は会うなり、Terrence Malick監督の映画『The New World』を見て欲しいと言った。彼はこの映画を何度も見たが、どこからその感覚が沸いてくるのかわからないが、感動で涙が溢れるという。「映画を見てたった30分で音楽の『余韻』というものがわかり、その『余韻』で涙が止まらない。映画の言語を探る時、僕にとって音楽はインスピレーションと思考をもたらす言語のひとつ。音楽は強烈な影響力を持っている。銃弾を壁に打ち込むとへこみができるように」。

 Hung監督は日本映画、特に小津と黒澤の二人を好んでいる。監督のベトナムで制作した映画の多くには、ある感覚を作り出すため映画の詳細を簡単に処理するところに、無意識に小津スタイルの影響が表れている。

 「『ノルウェイの森』について2つの脚本があったが、これは『The New World』を見終えたとき頭に浮かんだもの。映画の名のようにまさに『新しい世界』だった。2つの異なる方法(一つは旧世界、一つは新世界の方法)で一つの話を元に2つの『ノルウェイの森』を制作したかった。プロデューサーに連絡して日本行きのチケットを用意してもらい、日本側の関係者を8カ月かけて説得した。同意してくれたけど、最終的に経費の問題で、すでに約20ページ書いていた2番目の脚本のみを制作することになった。異なる2つの脚本で制作できれば、2つの全く異なる感覚になると思う。それがどんな感覚なのかは、自分自身も正確にはわからないけど。制作される『ノルウェイの森』が、新世界に属するのか旧世界に属するのかも、ね」。

 Hung監督は村上春樹の作品のうち『ノルウェイの森』だけを読み、この映画化を決意した。直ちに脚本の準備をするとともに、Hung監督は彼のほかの作品を読まないことに決めた。他の作品に「汚染」されないためだ。監督が作家に会うためプロデューサーとともに日本を訪れた際、村上春樹は彼にこう言ったという。「お会いしますよ。映画化にも同意します。私はHung監督の作風が好きだし、信頼していますから」。

 Hung監督はこう語る「村上春樹氏のその言葉は、私にある権利が与えられたことを意味した。それはプロデューサーに対する監督の決定権。僕がこの件についてもはやプロデューサーに支配されることはない」。

 これは監督にとって非常に重要なことだという。ハリウッドでも、過去の興行成績の良かったわずかな監督しか、自分の映画に対する権限をもっていない。また700万ドル以下の作品の場合、映画は監督に属するといえるが、700万ドルを超えると監督はその権利を失うことが多い。映画は、技術や商業と切り離せない芸術であり、それが映画人の辛いところでもある。

 7月31日、映画『ノルウェイの森』の契約が正式に交わされ、日本でも話題を呼んだ。「映画のキャスティング担当者の電話番号を知るのはとても難しいのに、後日その人は数百件の電話を受けた。無言の人もいれば、ただ『ノルウェイの森』とだけ言って電話を切る人も。頑なに『主役は自分しかいない』とだけ言う人もね」Hung監督は笑う。

 Hung監督は若い映画人に対し、映画でひとつの物語をはじめるには、まず自分が何をしたいのか知らなければならない、ということを理解して欲しいと言う。自分が何をしたいかわかった時、それを掴んで表現する言語を探さねばならない。

 「僕は現代の話が好きで、特にハノイの現代が好きなんだ。海外の記者と話すたびに腹が立つことがある。なぜ彼らは、自分たちの思う民族の特徴がふんだんに盛り込まれたものしかベトナム映画として形容しないのか。なぜ私たちの民族は菅笠をかぶっていなければならないのか。男女の恋愛、悲劇、憂いはどこにも存在する。ハノイもそう。それに少しばかりのハノイならではの独特の風味がつくだけだよ」

 映画について熱心に語る彼の話に耳を傾けたとき、私は一人の「伝道者」のようであった。また彼のようなフランスで成長した人が非常に丁寧なベトナム語を使い、それはあまりにも美しいベトナム語であり、ベトナム語を常日頃から使っているものにとっては驚きでもあった。

 Hung監督は、『ノルウェイの森』作成後、ベトナムにしばらく滞在し、映画を1本つくりたいそうだ。ベトナム語が恋しいからだという。

(Thanh Nien)

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(2008/09/13 11:01更新)

※上記の情報は【ベトナム最新情報】より引用しています。

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