ベトナム:自動車に対する特別消費税を引き上げ、節約促す
― 財務省税政策部副部長インタビュー ―
次期国会で採択が予定されている特別消費税法案では、排気量2,000cc以上の9人乗り以下の乗用車に対する特別消費税が増税される見込みだ。財務省税政策部Nguyen Van Phung副部長に話を聞いた。
Q: 予定されている特別消費税の増税は、国内自動車生産に影響すると思われますか?
A: 影響はもちろんあるでしょうが、さほど大きなものではないと思います。現在6〜9人乗り乗用車には30%の特別消費税が課され、5人乗り以下は50%です。新税率では9人乗り以下について、排気量2,000cc以下が50%、2,000〜3,000ccが60%、3,000cc以上が70%となります。ベトナム自動車メーカー協会(VAMA)によると、現在国内生産されている24人乗り以下の乗用車は60%以上が排気量2,000cc以下で、これらは増税による影響を受けるグループではありません。また国内生産車の3%、特別消費税の課税対象車の2.5%を占める排気量3,000cc以上の24人乗り以下の乗用車が最も高い税率が課されることになります。
Q: 特別消費税増税について多くの人が、輸入税がWTO加盟時の合意に沿った税率83%の「上限」に達したからではないかと指摘しています。
A: これは推察にすぎません。増税となるのは2,000cc以上の9人乗り以下の車両しかないからです。試算でも、増税による税の増収は全体に対しわずかです。
Q: 増税は税収増を期待したものではないと?
A: 特別消費税の増税は、消費者に環境保護、節約、省エネを勧めることが目的です。2,000cc以下の車両なら税率は以前同様50%のまま。通常排気量が大きく、消費する燃料も多い高価な車両を購入する人は、高い特別消費税を負担するということです。
Q: わずかな対象にしか影響しないのであれば、交通渋滞も解決できないのでは?
A: 交通渋滞は都市計画やインフラ開発の問題です。渋滞があるから、各種交通機関に増税するというものであってはならないと思います。税政策は交通渋滞の緩和に貢献することくらいしかできません。
Q: 特別消費税の増税が自動車販売価格に影響すると思われますか?
A: 特別消費税は現在、5人乗り以下の50%に対し、6〜15人乗りは30%と大きな差がある状況で、このため国内企業は6〜9人乗りを中心に生産しています。課税が乗員数で区別されなくなれば、5人乗り以下の車両に生産が集中し、これら車両の値下げ条件が生まれると思います。
(Dau Tu)
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(2008/08/07 06:39更新) |