ベトナム:人身売買、1日あたり2人という現実
ベトナムでは平均して、1日あたり最低2人の女性、または子どもが外国に売られている。
女性・児童の人身売買防止に関する指導委員会の上半期の会議で、ベトナムでは女性や子ども、胎児、内臓の売買が活発化するだけでなく、男性の人身売買も生じるようになっていることが明らかにされた。
最近では大学生の被害も増えており、被害率は総数に対し1998〜2005年の0.73%から、最近では7.5%に増えるなど10倍増になった。大学生の方が、売り手がより多くの利益が得られることが背景にある。狙われているのは、農村から出てきたばかりで、学業と生活のために仕事を探している新入生だ。
犯行グループは仕事の斡旋業者などを装い、応募書類を受け取った上で、ハノイに持ち帰り売るための家電などを中国国境のQuang Ninh省やLang Son省に取りに行くという口実で車に乗せる。公安当局のまとめによると、現在行方がわからなくなっている、もしくは人身売買の被害にあった可能性がある女性や子どもは7,192人に上る。
Ha Tay省林業大学の学生X(1990年生)は、背が高くハンサムな青年と親しくなり、6月末にハノイの下宿に遊びに来るよう誘われた。下宿ではNhung(1988年生)とDao(同)の2人の女の友人を紹介され、食事に行った後2人はLang Sonに買い物に行こうと誘ってきた。そして6月26日夜、国境駐屯所が2人に連れられているXを見つけ、保護した。中国に売り飛ばし、売春婦にさせるつもりだったと聞かされたXは驚いた。
最近もH(1976年生)が被害に遭った。7月19日、Lyはハノイのホテルで関係を持ったHに結婚の買い物をしに国境へ行こうと甘い言葉をかけた。Hは躊躇したが、体を悪くし休学しなければならないという状況を知っていたLyは、中国の名医に診せてやるとたたみかけた。納得したHをLyがバイクタクシーで国境へ連れて行ったが、幸運なことに国境警備隊が見つけ逮捕した。
社会秩序に関する犯罪捜査警察局によると、今年上半期には193件の女性・児童売買が摘発、359人が逮捕されている。北部144件、南部49件で、Lai Chau省(10件)、Dien Bien省(7件)、Lao Cai省(10件)、Lang Son省(12件)、Quang Ninh省(17件)と北部国境省で目立ち、ほかに数千人の女性が自発的、或いは仲介人を通して、仕事や結婚などのため中国やカンボジアに違法に移り住んでいる。
手口として、人里離れた山で家に押し入り殺人を犯し子供を奪う方法も増えてきている。ハノイでは新生児の売買も摘発された。
男性の被害も出てきており、最近では5人が騙され中国のレンガ製造業者に売られる事件があった。1,800元(約2万8,000円)という高給をちらつかされた彼らは、中国に入国したところで自分たちがレンガ業者に8,500元(約13万3,000円)という価格で売られたことを知った。雇主は自分が買った金額に達するまで働かせ、毎月彼らに支払われた給料は200元(約3,100円)だった。過酷な環境、食事も満足に与えられないなか、逃げ出せば捕まえられ、鞭打ちの罰を受けなければならなかった。
警察総局のTrieu Van Dat副局長によると、現在刑事法で規定されているのは女性と子どもの売買などのみでしかなく、今後実状に合わせるべく改正を進める。また人身売買防止に専門に当たる部隊も設立する計画だ。
(Cong An/Tien Phong/Sai Gon Tiep Thi)
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(2008/08/06 06:51更新) |