ベトナム:多い業界団体、未熟な質
ビジネス環境の改善に向け業界団体の役割を向上すべく、ベトナム商工会議所(VCCI)とドイツ技術協力公社(GTZ)は6月24日、セミナーを開催した。
企業は業界団体の役割を明確に認識するようになり、これは参加企業が増加傾向にあることからも分かる。今年5月にVCCIが全国7,820社に対し実施した調査では、業界団体の会員となっている民間企業が30%以上だった。2年前の調査では、6,379社中26%未満だった。
VCCIの調査によると、企業規模が大きくなるほど、業界団体への参加意識が高くなる。これは世界を見据える企業の積極的な動きだ。
水産物輸出加工協会、繊維協会など多くの団体が、国際市場での会員企業の権利保護に貢献してきた。企業は、法律への意見や提案など、ビジネス環境の改善や企業発展の中で、業界団体が重要な存在だと見ている。VCCI法制委員会の今年5月の調査では、企業関連の政策文書に対する意見付与について、業界団体を通したものが最も効果的と53%超の企業が回答した。
しかし約300に上る業界団体のうち、繊維、水産物、茶、鉄鋼協会など高い成果を上げているのは一部だけだ。企業法作成委員会のメンバーNguyen Dinh Cung氏は、団体でありながら組織的でないこと、代表者に適当な地位が与えられていないこと、活動の統制がとれていないことなどから、業界団体の影響力が小さいと指摘する。ハイフォン道路運輸協会のPham Trong Thinh総書記も、国家機関が業界団体から意見を聞く機会はあるが、形式的に過ぎない場合もあると指摘する。
業界団体の最大の目的のひとつに会員企業の権利保護があるが、各団体には法的な問題を扱う部署がなく、調査では71%の企業が、これに失望していると答えている。これは財政的な問題によるものだ。団体の財政は、会費徴収や国家財源による支援などから成っているが、成果を挙げている団体にしかメンバーは会費を払おうとしない。資金不足に陥ると活動はうまく進まず、悪循環に陥る。
VCCI法制委員会のDau Anh Tuan副委員長は、一部団体が自身の利益ばかりに固執していることに疑問を唱える。例えばベトナム自動車メーカー協会(VAMA)は、会員にばかり利益となり、消費者に利益のない政策を提案している。自動車価格が上れば会員企業には有利だが、タクシーや運送会社、消費者には負担となる。小さい利益や公共の利益を軽んじているとTuan副委員長は話している。
(Thanh Nien)
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(2008/07/17 04:54更新) |