ベトナム:建築物、耐震に配慮必要
― 地球物理院・副院長インタビュー ―
近隣諸国で地震が頻発している。中国四川大地震では、ハノイでも揺れが観測された。ベトナムの地震の現状と今後について、地球物理院Le Huy Minh副院長にお話を伺った。
Q: ベトナムでも大地震は起こるのでしょうか?
A: ベトナムでは1961年にBac Giang省、1983年にSon La、2001年にDien Bien、2005年にはDo Luong-Nghe Anでマグニチュード4.6〜4.8の地震が起きています。今年5月末にもDo Luongで起きましたが、小さなものでした。ベトナム最大の地震はマグニチュード6.8の1983年の地震です。
Q: 地震の予測は可能ですか?
A: 世界でもいまだ予測できないため、ベトナムで今後起こるか確実なところは分かりません。Hong川の断層は中国の雲南からトンキン湾まで続いており、地質条件は複雑です。
Q: 地震を感知し警報を出す設備や技術は?
A: 現在院は24カ所の主要観測施設を持ち、Hong川流域に9カ所、国内で最も多く地震が発生している西北地域に15カ所あります。Vinh以南はフエ、Da Lat、Nha Trangにあり、地震情報は直ちにセンターに送られることになっています。現在「地震情報と津波警報サービス地点の強化プロジェクト」の初期段階を進めています。Son LaとDa Latから衛星経由で信号を送るもので、アジア災害予防センター(ADPC)の支援を受けています。2009年に初となる約10カ所の施設を建設します。
現在のような地震観測システムでは、北部で発生した場合には正しい震源を確定できますが、沖合いや南部で起きた場合は正確性に欠けるでしょう。
Q: 四川大地震では建築物が大きな損害を受けました。インフラ開発を行うなかで、ベトナムがすべきことは?
A: 四川大地震はハノイから約1,500kmのところでしたが、それでもハノイの高層ビルは揺れました。ハノイの地盤は軟弱なため、近くで大きな地震があれば、相当の影響があるでしょう。そのため大規模な建築工事の際に投資家は、地震対策についてコンサルティングを受けるべきです。実際に院では、Hoa Binh、Son La、Yalyなどの水力発電所や他の重要建築物の建設時に、コンサルティングを行っています。
しかしハノイなど急速な都市化が進む場所では、全ての建築物でコンサルティングがなされるわけではありません。2001年、Dien Bienではラオス国境で起こったマグニチュード5.2の強い地震の影響を受け、大きな損害が出ています。これは国家機関、特に建築物の管理機関が関心を持つべき問題です。
(Thoi Bao Kinh Te Viet Nam)
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(2008/07/02 05:27更新) |