ベトナム:違法スト増加、外資企業の活動に影響
昨今の違法ストライキの増加に、ベトナムに生産拠点を持つ外国企業がいらだっている。
労働傷病兵社会福祉省によると、1995〜2008年に起こったストは約2,300件、今年の年初4カ月だけで295件だ。原因は主に労働者の権利に対する違反にあり、給料やボーナスの不払い、法律・労働者との合意事項の違反、残業、労働条件が保証されていないこと、厳しい規定、管理者の粗暴な態度、労働者に対する名誉毀損などが多い。
在ベトナム米国商工会議所のMichael Pease所長は、健全なビジネス環境の構築には商業・流通権、管理・汚職、違法ストといった問題を主に解決する必要があると指摘する。物価上昇、特に食品価格の高騰で、工員の多くは実質的に目減りするドンに不安を感じている。この不安は合法的、建設的、かつ平和的に解決されるべきで、地方自治体は解決や広がるストの防止、労使間での対話などで支援するべきだ。
在ベトナム欧州商工会議所のAlain Cany所長は、外資企業で今年異常な増加を見せている違法ストは、インフレに影響を受けた賃上げ要求が主で、時に暴力的であることを指摘、工員は合法的にストを進め、インフレ問題への不安を分かちあうべきだとしている。特に労働法規定でのストの手順に対する理解や尊重を、地方や中央の関係機関が工員に促すよう求めている。
Fred Burke氏は、違法ストが生活向上の長期的な保証に最良の方法でないことを工員に理解させるには、非常に大きな努力が必要だと話す。ストに関する正しい認識が加わらなければこの問題はなくならない。ストによる損害に対する罰則も規定されたが、制定が遅すぎたため、違法な抵抗、武力を使うことで不利になることを工員に理解させるのも難しくなっている。
労働傷病兵社会福祉省のNguyen Thi Kim Ngan大臣は、最近のストの主因は給料、残業代、社会保険等、労働者の権利が保障されていないことにあるとする。また多くの企業が労働組合を設立していないことも、違法なストの原因になる。政府も地方に解決方法を探すよう指導しており、国会にこの問題を解決するための法整備を提案している。
Ngan大臣は、健全な労使関係を築くため雇用者は、労働者の権利に関する協議を強化し、ビジネスの結果に見合った権利を労働者が得られるようにしなければならないとしている。現在省は幹部などに対し労働争議の解決に関する講習も行っている。政府、地方自治体、雇用者、労働組合など被雇用者がともに積極的に動くことで、労使関係は大きく改善する。
(Thoi Bao Kinh Te Viet Nam)
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(2008/06/23 06:31更新) |