今がベトナムへの投資のチャンス
― Prudential投資ファンド管理会社代表インタビュー ―
ベトナムで初めて認可された国際ファンド管理会社で、総額14億ドルを管理するPrudential Vietnam投資ファンド管理会社のPham Ngoc Bich社長代行に、ベトナムにおける金融市場の現状と今後の動きについてお話を伺った。
Q: 現在のベトナム金融市場で気になる点は?
A: 現在の証券市場は、15年前の中国証券市場に通じる点が幾つかあります。ベトナムの金融市場は国際的に見て小さく、証券市場の規模も2007年12月現在で300億ドルと、香港の大手銀行グループの市場価値より小さなものです。このため国内外の小さな変化が、金融市場に大きな影響をもたらします。
またベトナムは8,600万の人口に対し証券取引口座は33万件と投資家が少なく、口座の70%を個人投資家が占め、ほとんどが経験に乏しいことがあります。またその多くが債券や受益証券ではなく、株式のみに注目している状況です。
Q: 2008年はどんな年になると?
A: 今年は証券会社にとって確実に困難な年となるでしょう。しかし私たちは、長期的には楽観しています。長期的に見て、証券市場の変動は私たちの管理資産にはあまり影響はありません。
市場の一時的な変動は、より低価で株を買えるチャンスでもあります。昨年は証券市場の急成長で、ほとんど誰も株式以外の商品に目を向けませんでしたが、状況は変わりました。
投資家は経験を積み、証券のそれぞれのリスクも知るようになるでしょう。機関投資家は通常、株価の下落を投資するチャンスと見ています。今がファンド開設のチャンスだと確信しており、今後様々なファンドを設立していく予定です。
Q: 具体的には?
A: ベトナムでの私募ファンドは、国内外の機関投資家に呼びかけており予定額の10%の資金調達に成功しています。ほかにも外国投資家による2億ドル規模のファンドもあります。
Q: ベトナムの経済状態は外国投資に影響しますか?
A: ベトナム経済には発展の潜在力がまだ大いにあります。オフィス、高層ビル、観光不動産、工業団地などの市場は発展を続けています。あと2〜5年でベトナムでも年収5,000ドル以上という人々が多くでてくるでしょうが、この額は香港の平均年収の5分の1に過ぎません。多くの投資家が人件費の安いベトナムへの進出を続けています。またWTO(世界貿易機関)加盟により、ベトナム製品の輸出も容易になりました。
Q: ベトナムでは現在、100%外資のファンド管理会社許可について法整備をしています。
A: ベトナムでは現状、子会社ではなく代表事務所として多数の外国ファンド会社が活動しています。合法ではありませんが営業活動をしているところもあります。このような会社はベトナムにとって有益で、政府がそれを認可することは正しいと思います。
Q: 1人の投資家として、今ベトナムは何をするべきだとお考えですか?
A: 国家銀行が為替の変動幅を広げようとしていることは良いことです。長期的には経済成長とともに、貨幣価値も上昇させなければなりません。またベトナムでの輸入超過が加速する傾向にあり、投資の流れが逆行する状況になれば深刻です。
また、ベトナムにおける輸出品の60%が原料で、長期的にみて原油、ゴム、コーヒーを輸出するのに替わり、それらの加工品の輸出、加工技術やインフラへの投資に集中する必要があります。
(Thoi Bao Kinh Te Sai Gon)
(2008/06/14 11:10更新) |