ネットショップ、ベトナムの若い世代で広まる
ネット販売が若い世代に広まりつつある。FPT Mobileの従業員Trangさんは当初、電子製品を買おうと5giay.comにアクセスしたが、今はこのフォーラム内の「店主」になった。
ブランド品を集めて写真をとり、画像をアップするだけで店舗を構える資金は不要。購入者がこれを見て値段交渉した後、配達して代金を受け取るか、商品を受け取りに家に立ち寄ってもらう。毎日自分の店にアクセスする人はそれほど多くないが、仕事半分遊び半分で毎月1,000万ドン(約625ドル)の売上があり、上々だという。
目立つ場所が割当てられる、5giay.comの「VIPスペース」に店を開けば毎月数十万ドンの費用がかかる。片手間で無料ページにアップしている彼女は、毎日アクセスして自分のランクを上にあげるよう努力している。
5giay.comでは、ファッション、自動車、求職情報、不動産情報、ペットや観葉植物など、様々なマーケットに多くの人が参加している。食品マーケットに入ってみると、トップページだけでスルメ、ヌクマム(魚醤)から菓子、洋酒まで無数の食品を探せる。
ファッションや電話、コンピュータなどのマーケットはさらに賑わっており、携帯電話マーケットだけで、3万5,000件以上のテーマに対し約70万件のコメントがついている。
売買のほかに音楽や映画、コメの価格上昇から家族問題まで、様々なテーマについて意見交換もしているこのフォーラムのメンバーは7万人超、頑張れば、ここのショップだけで生計を立てることも不可能ではない。「若い人たちは店を回る時間の節約だけでなく、自分のハイテクスキルの進歩を実感したいんです」とTrangさんは言う。
もともと本が好きだったCuongさんは、面白い本に関するBlogSach.comというサイトを立ち上げた。最初に需要を把握するために毎月数十万ドンをかけ自分のサイトを5giay.comにアップした。毎日20〜30人がアクセスし、意見を寄せてくれた。少しずつ改良を重ね、半年間でBlogSach.comを訪れた人は3万人に上った。
ブックマーケットは次第に大きくなり、各分野で面白い本を紹介し、また本に関する相談にのるサイトになった。中間業者を通さないこと、実店舗に金をかけずに済むことで、競争力のある価格で本を売ることができる。
BlogSach.comの維持のため、Cuongさんは自分の給料から100万ドン(約63ドル)を投資している。毎日10万ドン(約6.3ドル)売れれば5,000ドン、10万ドン以上売れれば1万5,000ドンの利益になる。Cuongさんは、このブログを本専門のネット販売サイトにしたいと考えている。
旧来の経営スタイルでは、ある商品を売りたければマーケティング、人材、流通や販売システムに多額をかける必要があるが、ネット販売なら投資額は少なくて済む。「アイデアと経営能力があるのに資金のない若い世代に適したスタイル。投資額が少なくても、うまくやれば利益は大きい」とCuongさんは言う。ウェブサイトの運営費用も、今はさほどかからない。
ベトナムでは多くのウェブサイトが若い世代に注目されている。5giay.comもその一例で、ネット売買のひとつの成功の典型例と見られている。
eBayに似てはいるが、ベトナム人の売買習慣により適したかたちでかなり効果的に販売できる5giay.comは、専門の電子取引サイトの対抗馬としてネット界で有名だ。
主宰するLuu Thanh Phuongさんによると、当初はネット上にある無数のフォーラムと同じだったが、改良を重ね、現在ではベトナム最大のC2C(消費者対消費者)のオンラインマーケットになったという。売買双方が自由に見て選び交渉する形で、一方通行の売買サイトとは一線を画す。
ネットを通じた事業は現在、専門型と零細型(個人がウェブサイトを持たずフォーラムやブログ上で売買する)の2グループに分かれる。Cuongさんによると、零細型は、投資額は小さくても効果は高く、若い世代の多くが、こういった小さな店から成功することを期待している。
(Thoi Bao Kinh Te Sai Gon)
(2008/06/12 06:49更新) |