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ベトナム:コミッションで膨れる医薬品価格
医薬品業界では、多くの医師、薬剤師がモラルを忘れ、医薬品会社と結託している。
医薬品の販売員を装い、ホーチミン市6区にあるMinh Duc総合診察室のDien医師に会いに行った。コミッションを受け取るための「積極処方」で有名な人物だ。
医師はまず、どこの会社の人間かと聞く。社名を言い価格表を渡したが、黙ったまま。月末には社から15%のコミッションを払うことを話すと、医師は「そんなに多いの?」と笑う。他社は何%なのか聞くと「50%!」との答えがすぐに返ってきた。その後価格表を見た彼は、医師Cに会いに行くよう勧めてきた。
翌日、再びDien氏とC氏に会いに行った。C氏は抗生物質、サプリメント、炎症抑制・鎮痛剤ならいいが、Etodolasという薬は、すでにコミッションをもらっているためダメだと説明した。
ある販売員によると、大半の企業は販売員と医師へ20〜55%のコミッションを払っている。医師がどんな人物かにより、販売員はコミッションの半分もしくは3分の2を取る。コミッションを独り占めするため企業に接近し、直接納入するよう提案する医師もいるそうだ。
ある販売員は先日ある胆臓の薬について、コミッションを全て女医に横取りされた。以前、この女医は販売員を通して1カ月約150箱処方できるとしていたが、販売会社を訪れ1カ月に300〜400箱売れると話したため、販売員を介さず、女医に直接納品されることになった。
医薬品は外国製のものを含めて多くでコミッションが支払われており、科長に3〜5%(支払わなければ病院へ納入できない)、どの医師がどのくらい処方できるか教えてもらうため事務所の担当者1人に月50万〜100万ドン(約31〜63ドル)が支払われ、医師の処方に関する情報が得られない病院では、販売員が医師に金を払い、自分のところから薬を買ってもらうようにする。また独占的な権限を持つ医師は高いコミッションを受け取っており、患者にも多くの薬を処方する。
コミッションが払われている医薬品は、普通地方から来院する患者の多い病院で多く使用される。遠方に住む人なら、医師は15〜30日、時には60日分の薬を処方するからだ。
ホーチミン市Tan Binh区にあるPhu Xuan薬品では、市内の病院に約20製品を納入し、ほとんどで医師に30〜45%のコミッションを支払っている。うち最もよく売れ、コミッションが多いのが抗生物質Mycefと炎症抑制剤Sionara。関係機関が調べたところ、同社の販売するものの大半が、数〜数十倍に値上げされていたのが分かった。
V-Neoflox(インド製)の輸入価格は、2007年の税関申告では1箱(100錠)2ドルだが、同社が病院に送った価格表では1箱(10錠)13万ドン(約8.1ドル)。100錠を130万ドン(約81ドル)で販売しており、その差は約40倍だ。同様にYucarmin(韓国製)は1箱3ドルだが、価格表では28万ドン(約18ドル)だ。
輸入価格にVATや各種経費を合わせても、価格はこれほどまで高くならない。保健省は販売価格の大幅値上げについて調査しており、昨年末の総括会議では、報告した価格の300%で販売していた業者があったことも明らかになっている。
■外国企業が医薬品登録で違反
医薬品管理局は5月26日、Hawon Pharmaceutical Corporation(韓国)に対し、ベトナムでの医薬品流通登録の使用停止を決めた。検査により一部医薬品のCIF価格を、実際より30〜50%以上高くしていたことが理由だ。外国企業が医薬品価格に関する規定違反で処分されたのはこれが初めて。
(Tuoi Tre)
(2008/06/07 12:18更新) |
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