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インタビュー |
幾多の危機を乗り越えベトナムで掴んだ成功
― Caravelleホテル副支配人インタビュー ―
1998年の活動再開以来、副支配人としてCaravelleホテルとともに歩んできたPham Thanh Ha氏にお話を伺った。
Q: 再オープンはアジア通貨危機に揺れる時期でした。ご苦労されたのでは?
A: Caravelleで働く前は、観光業界で15年間働いていました。ホテルのマネジメントについては仕事をしながら学ぶことも多かったため、心理的な落胆はありませんでしたが、危機がいつまで続くのか先が見えず、資金繰りに苦慮しました。この時期を経験したからこそ、私自身が成長し、不測の事態へ対応する力も養われたのだと思います。
Q: その後も困難な時期がありました。
A: 2003年にSARSが流行した数カ月はキャンセルが相次ぎました。タイやマレーシアの高級ホテルでもリストラが進む状況でしたが、Caravelleでは有給休暇の調整をし、最大限のコスト削減に努力しました。2003年度の利益はありませんでしたが、一人もスタッフを失うことなく困難を乗り越えられたことは、本当に幸せでした。
Q: 特別な思い出を教えてください。
A: 2000年に当時の米大統領ビル・クリントン氏をお迎えしたことです。当初大統領はNew Worldホテルに泊まられ、同行するマスコミとホワイトハウスの職員だけがCaravelleに泊まられると聞いていましたが、当日朝になって大統領も私共のホテルに泊まられると伝えられ、急遽エントランス部分の準備を進めました。
昼になり、職員用出入り口から入られるとの連絡があり、数時間で通路や駐車場の掃除、ペンキの塗り直しを進めました。ホワイトハウス側からは駐車場にいかなる車も駐車しないよう要請があったので、お客様の車を他の場所に移動し、黒幕で出入り口を覆いました。
突然の変更にもかかわらず、大統領を万全の体制でお迎えできたと思います。その後ホワイトハウスからいただいた感謝の手紙は、サービス業に携わる者にとってこの上ない贈り物だと感じています。
Q: ベトナムの観光業界の欠点についてどう思われますか?
A: まずは人材です。トレーニングが足りず、サービスの質を落としています。次にあまりにも開発を重視しすぎている点です。観光客はホテルにいるだけでなく、地域文化に触れることを望んでいます。物的な開発にばかり力を注ぎ、環境保護への配慮を怠ってはお客様が再度ベトナムを訪れることはありません。
Q: サービス業で女性が営業をする利点は?
A: 女性は一般に、細やかな気遣いができ忍耐強いと思います。高級ホテル業界では、小さなことに注意を向けることがお客様への心遣いにつながります。忍耐強さ、冷静さは私の強みでもあります。
Q: スタッフの評価方法について教えて下さい。
A: 仕事に対し、誠実に全力を尽くしているかどうかを尊重します。成功は個人で達成できるものではありませんから、団結力を高め組織の強さを発揮するよう働きかけています。
得られた利益はボーナスとして還元するようにもしています。サービスは人がするものですから、金銭的なことや職場環境で安心感を与えられなければ良い人材は確保できません。
Q: 「男は家を作り、女は家庭を作る」ということわざをどう思われますか?
A: 賛成ですが、私自身は女性としての役割を十分果たせていないと思います。しかし家族が共感し、分かち合ってくれれば、困難は解決できると考えています。私は家族の協力や愛情を受け、本当に幸せに感じています。
長男は大学を卒業し社会人になり、長女は現在高校生です。夫は輸出関係のビジネスと投資コンサルタントをしており、家族も今は大変な時期を乗り越えたと思います。
Q: 一人の女性として最も大切にしていることは何ですか?
A: 「幸福は受け取るだけでなく、時には人に与え幸せにするもの」ということです。
■Pham Thanh Ha
オーストラリアで法律、英文の学士課程を修了しホテルマネンジメントについて学んだ後、1978〜1983年に経済大学で教鞭をとる。現在はChains Caravelle社の取締役、ホーチミン市ホテル協会副会長、市観光協会執行委員会及びベトナム観光協会会員、ベトナム障害児救済協会執行委員などを務める。
(Nhip Cau Dau Tu)
(2008/06/02 05:41更新) |
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