ベトナム:製靴企業でスト、労働者らの「格下げ」強いる
ハイフォン市An Lao県Truong Son町のSao Vang社で発生している5,000人の労働者によるストライキは、5月26日で7日目に突入した。他企業の連鎖反応も引き起こしており、状況は複雑化している。
19日、Sao Vang社の労働者らはストを行い、基本給の20万ドン(約13ドル)増額、食事代の増額、作業量の削減を求めた。
しかしながら会社側は、給料の10万ドン(約6.3ドル)の増額(以前に会社は月給80万ドン[約50ドル]を適用)、食事代の5,000ドンから7,000ドンへの引き上げにしか同意しなかった。
労働者によると、以前は1ラインを40人が担当し、1時間あたり200足を生産していた。しかし現在は30〜35人に減らされたにもかかわらず、生産量は1時間当たり300足近くに増え、1人で複数の工程を担当する人も出ている。
Sao Vang社のAn Lao県工場でストが発生してから2日後の21日には、同社Tien Lang県工場でもストが発生し同様の要求が掲げられた。続いて23日には、An Lao県Chien Thang村の履物加工業Hao Quang社でストが発生、基本給の80万ドンから100万ドン(約63ドル)への引き上げ、残業時間の削減、土日の17時前の帰宅などが提案された。
26日朝もSao Vang社ではストが続いたが、労働者らによると会社側は、5日間の自己都合欠勤をしたこと、職場復帰するにあたって新規雇用者としての待遇を受け入れること、勤続手当カット、社会保険料の納付額も新人並みに落とすという内容の「同意書」にサインするよう求めた。
これに労働者らは応じていないが、ある人は「欠勤はストのためで自己都合ではない。この書類へのサインを迫ることは、労働者の権利を奪うことと同じ」と話した。
Hao Quang社でも労働者らの要求が解決されなかっただけでなく、24日には外国人の署名のある通知で、25日に職場復帰しなかった労働者らは5月分の各種の権利を享受できず、新規採用者としての待遇を受け入れることを求めた。
An Lao県人民委員会は26日、緊急会合を開き対策を協議した。Le Quang Vinh県人民委員長は、各社で働く労働者は主に地元の人々で、企業主は遅かれ早かれ彼らが職場に戻ることを知っているため、圧力をかけているとしている。
また労働者らの法律知識の低さを利用した「同意書」の提示は、不適切な行為だと指摘した。県は法律の尊重をもとに、企業と労働者の法的な権利を守る方針だとしている。
■日系企業でもスト
北部Hai Duong省Phuc Dien工業団地のBrother社で27日、ストライキが発生した。労働者側は物価の上昇を理由として、給与の15%引き上げ、勤続手当など各種制度の増額を求めている。工業団地管理委員会・労働組合が介入したが、28日時点で労働者らはまだ職場に復帰していない。
(Lao Dong)
(2008/05/31 11:51更新) |