ベトナム:「農民の苦難に理解を」――首相に寄せた手紙
5月4日、政府ウェブサイトを通じて、農家のLe Van Tam氏からNguyen Tan Dung首相にこんな手紙が送られた。
■農民の苦難に理解を
農家が直面している困難を前に、農家を代表して陳情と願いを述べたいと思います。首相と政府が、農民の苦悩を理解して頂けたら幸いです。
昨年末から続く農業物資の高騰で、肥料価格は200%以上あがりました。生産コストの増加は農民の肩に重く圧し掛かり、外国産の肥料に頼らず済むように、政府が関心を持ち、国内の肥料生産を促がす政策の実施を望んでいます。
農家には常に困難が付きまとい、稲を諦め、トウモロコシを栽培し、魚を養殖しても、生産技術や市場に関する知識がなく、ほとんど効果が上がりません。農家向けに市場や生産技術などの知識を提供するテレビ番組があればと思います。
生産コストを賄うため借金しなければならず、価格高騰を待ち稲を蓄えておくこともできず、私たちはご馳走を前に食べられない子供のようです。農家にとって最も合理的な価格で稲を販売する政策を政府が実施することを希望しています。
米粒は農家の汗と努力、また私たちのような困窮した農家の涙の結晶です。日々私たちは有害な化学物質と接触し、稲の手入れのために陽にさらされ、雨に濡れますが、自分に相応しい分け前が手にできれば、それ以上望むものはありません。ただ、消費者の方々が毎日ご飯を食べ、米粒の価値について考えを巡らすことを望むだけです。
<農民の声>
「Lam氏の手紙を読み非常に感動した。私たち一家も必死に稲を育てているが、困窮した状態は変わらない。稲の価格は落ち着きを取り戻しつつあるが、生産コストは大きく、収穫期の人件費は1日1人7万ドン(約4.4ドル)になる。農業物資の高騰も急速に進み、収穫効率に影響を与えている。農家がこのような気持ちを政府に訴えることは難しい。農家を代表し手紙を送ったLam氏に感謝したい」。
「農家と生活を共にしてみればいい。その困難を身にしみて分かるだろう。私たち農家は、慈善の対象であり続けたくはない。『自分に相応しい分け前が手にできれば、それ以上何も望まない』とLam氏が述べた通りだ。他郷へ行かずに、どのように豊かな暮らしを送ればいいのか。これが大きな問題だ」。
((Tuoi Tre Online/Tuoi Tre)
(2008/05/31 11:46更新) |