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政治・経済 |
ベトナム:インフレ率は22%にも、経済研究所が予測
中央経済管理研究所(CIEM)によるレポート「2007年のベトナム経済および2008年の展望」が5月8日公表された。政府のインフレ抑制、成長促進の努力にもかかわらず、ベトナムの今年の経済展望は、あまり明るくないようだ。
2007年の経済成長率は、過去10年で最高となる8.5%に達したが、CIEMのマクロ政策研究委員会Vo Tri Thanh委員長は、成長の質に問題があることを考えると、この数字が印象的なものだとは言い難いとしている。
最も懸念されるのが対GDP比で44%にも達している高い投資額で、この原因は、外国直接投資(FDI)実行額が80億ドルに達し、社会全体の投資総額の21%を占めることにある。2006年にこの数字は16〜17%程度だった。
国営企業の投資額も異常に増え、この資本が高いリスクを秘め、効果も低いにもかかわらず、全社会の投資総額の27%を占めた。民間投資は2006年と比較し伸びているものの比率では減少し、全社会の投資総額の31%しか占めていない。2006年には37%を占めていた。
また別に懸念に値する兆候として、消費者物価指数(CPI)上昇率がGDP成長率を超え、国内貯蓄が31%の水準で鈍っていることがある。ベトナム経済は外資依存と見ることができ、リスクは非常に高い。
CIEMは、世界貿易機関(WTO)加盟により、ベトナム経済の旧来の弱点がより際立つようになったと指摘している。Thanh氏によると、弱点は体制、インフラ、人材源の3つで現れている。さらにベトナムは、二つの大きな危険に対処しなければならない。
ひとつが、マクロ経済の不安定が日毎に明瞭化していることだ。経済成長率8.5〜9%、インフレ率11〜12%という2008年目標を実現することは難しく、この困難を正しく認識し、適切な政策を打ち出さなければならない。経済成長率が期待の7.2%を大きく下回り、インフレ率が22.3%にも達する可能性があることも事前に考慮しておかなければならない。第二に、貧富格差の拡大など、社会不安のリスクを軽視してはいけない。高いインフレは、雇用と収入に大きく影響する。
Thanh氏によると2007年は、ベトナムに100億ドルの外貨準備があったことから緊張状態は緩和されたが、2008年は非常に緊張する。成長目標の低減とともに、政府は先の3つの部分での弱点を解決する措置を講じ、成長潜在力の創出、資本市場のリスクに対する監視能力強化、社会の中でダメージを受けやすい対象へ支援政策を講じていかなければならない。
【CIEMによる2008年のベトナム経済3つのシナリオ】
■基本的なシナリオ:GDP成長率7.2%、インフレ率19.4%、貿易赤字額GDP比17.3%。
■悪いシナリオ:GDP成長率6.6%、インフレ率22.3%、貿易赤字額GDP比17.3%。
■良いシナリオ:GDP成長率7.6%、インフレ率16.7%、貿易赤字額GDP比17.3%。
このなかでは、悪いシナリオになる可能性が最も高い。
(Nguoi Lao Dong)
(2008/05/16 05:18更新) |
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