ベトナム南北高速鉄道、完成は最短で10〜15年
― ベトナム鉄道総公社・副社長インタビュー ―
交通運輸省とともに南北高速鉄道建設について研究しているベトナム鉄道総公社のVuong Dinh Khanh副社長にお話を伺った。
Q: 詳細を教えてください。
A: 全長は約1,630km、各国で高速鉄道の建設には1kmあたり平均2,000万ドルかかっており、総工費は約330億ドルと見積もられています。ただベトナムでは河川や山が多いため、さらに高くなることが考えられます。
時速200kmとすれば、ホーチミン市からハノイまで同日中に到着できます。鉄道建設が急務となっていることから、首相は弊社と日本の機関がプロジェクトの研究をすることに同意しました。
Q: 線路は新規建設するのでしょうか? それとも既存のものを使うのですか?
A: 2007年半ばから始まった研究は今も続いており、まだ確定していません。鉄道局は新規建設を提案していますが、私は既存のものを使ったほうがいいと思います。既存線路のうち高速での走行が不可能な大きなカーブのあるところは直線ルートに修正します。
Q: 展望は?
A: レール幅1,435mmの複線を敷設するのは簡単なことではありません。多くの丘や山でトンネルを掘る必要もあり、完成までには最短でも10〜15年かかるとみています。そのためまずはハノイからVinh、あるいはホーチミン市からNha Trangまでを建設するというように段階的に進めるべきでしょう。
■1977年1月4日、ホーチミン市からハノイまで1,726kmに及ぶ南北統一鉄道が開通した。当初、全線の所要時間は72時間だったが、現在は30時間に短縮されている。
これまで鉄道は、主にホーチミン市やハノイなどの大都市と郊外などの短距離や貨物の輸送に使われてきた。
南部交通運輸設計コンサルタント社のNguyen Kim Lang副社長は、長距離旅客輸送機関としての高速鉄道の必要性を訴える。人口8,000万超で急速な経済発展が進む南北に細長い国では、高速鉄道の需要は大きい。
高速道路が許容能力を超えてようやく研究するのではなく、今からプロジェクトを立ち上げ、土地を確保し、人材を育成し、資金を準備する必要がある。
1996年、投資額10億ドルという地下鉄建設案が出された当時、多くの人は現実視していなかった。この時期に300億ドル超をかけて高速鉄道を建設するというのは、ロマンはあるが夢に過ぎないという意見もある。しかし発展は、みな夢から出発するものだ。
(Tuoi Tre)
(2008/05/13 07:04更新) |