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ベトナム:企業戦略と風水、その関係
事業を起こす際に、風水で協力者と自身の年齢を見たり、会社のロゴ、事務所の色などを選ぶ人は多い。例えば生まれが水の人は事務所の内装やロゴに赤、オレンジ、黄色などの暖色を使うのを避け、子年の人は午年の人と協力しないなどがある。
事業に必要不可欠の要素はロゴ、色、店舗の場所、キャッチコピーの4つだが、まずロゴは企業の性質と顧客に受け入れられるものが風水に合ったロゴとされる。最近になって東アジア銀行やMobifone、Vinaphoneなどが次々とロゴを変えたが、これも風水が関係しているという。
東アジア銀行のこれまでのロゴは、角の鋭い四角形のものだった。この分野では消費者の安心と信頼を得ることこそがカギとなるが、以前のロゴは消費者に不安と刺々しいイメージを与えていた。
そこで同行は、太陽とAという文字が重なり合ったロゴに変え、信頼と安心感をイメージさせた。一方でアイデアや躍動性が必要とされるITや広告業界では、角の多いロゴが適しているとされる。
店舗や商品の色も顧客に合わせなければならない。国や文化、業界により色の価値は異なる。ベトナム人の文化では、色は赤、オレンジ、黄、赤紫などの暖色、青、白などの寒色に分けられる。
暖色は独自性と暖かさ、寒色は安心、信頼、厳格さ、知的さのあるイメージを消費者に与える。例えばKFCやLotteriaなどのファーストフードは消費者に美味しさ、暖かさを感じさせる赤を使用している。
色の選択は企業の理念や目的だけではなく、消費者の趣味や競合他社などの要素にも影響を受ける。先のKFCやLotteriaのターゲットは若い世代であり、躍動的で若々しい暖色を使用している。
Pepsiは、イメージカラーの選択で赤と青を行き来し売上が低迷した時期があった。しかしライバル社Coca-Colaと対立する青を選ぶことで、企業は良い方向に進んだ。色選びは陰陽のバランスも重要で、黒と赤を使った香港上海銀行(HSBC)のロゴは、寒色の黒による信頼感と赤の躍動的なイメージを作り出している。
3つ目に店舗の場所だが、オフィスは企業と消費者の接触の場であり、場所選びには科学的な計算が必要だ。照明や家具の配置など伝統的な風水の要素のほかに、ターゲットが誰なのか、その彼らがどこによく現れるかなどの要素が必要になる。
ある程度の収入のあるオフィスワーカーをターゲットとするカフェチェーンHighlandsは通常、Aクラスオフィスビルの1階に入居している。10代を対象としているファーストフードチェーンは英語学校や国際学校の近くに、ほかにホーチミン市Nguyen Cong Tru通りやハノイ市Lang Haなどには証券会社や銀行、ホーチミン市Le Van Sy通りには庶民的ファッションの店、Nguyen Trai通りには高級ファッションの店など特定業種が集中する場所がある。
4つ目のキャッチコピーは新聞広告やテレビCMなど、マスメディアを通して消費者に企業の情報を伝達する要素だ。耳に心地よいコピーは消費者の脳裏に企業イメージを残しやすい。覚えやすく簡潔で印象的な言葉が良いとされ、安心や信頼が必要とされるサービス業は言葉に流れがあり音に均等がとれたものがよい。
この原則からアジア商業銀行(ACB)は「Ngan Hang Cua Moi Nha(みなさまの銀行)」、東アジア銀行は「Nguoi Ban Dong Hanh Tin Cay(頼れる友人)」などのコピーを使用している。
ベトナム語では9語を超えるコピーは少なく、9という数字は縁起がよく情報を消費者に伝えるのに十分な語数と言われている。Bao Minh保険の「Tan Tinh Phuc Vu(真心のサービス)」は消費者に信頼と安心感のあるイメージを与えている。
(2008/04/23 06:46更新) |
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