ベトナム:物価高、週末の娯楽に影響
4月第2週の週末、食品の多くが値下がりの兆候を見せるようになった。卸売市場では、コメが500〜800ドン/キロ、砂糖が100〜400ドン/キロ、緑豆・落花生が400〜600ドン/キロ、豚肉が1,000〜2,000ドン/キロ、鶏が5,500ドン/キロ値下がりした。
背景には各省から市場に入る商品量が増えた一方で、原料コスト上昇が止まったことがあるが、なかでも大きいのが購買力の低下により卸売業者が値段を下げざるを得ない状況になったということだ。だが市場の小売価格は現状、値下がりしていない。
週末、スーパーの人波みは以前と変わらないが、買物カゴの中身は減りつつあるようだ。『Sai Gon Tiep Thi』の調べによると、ホーチミン市の月収400万ドン(約250ドル)以上の安定収入を持つ世帯が、支出を抑え始めている。
Vuon Lai集合住宅に住むLoanさんの家庭では、家賃収入が月150万ドン(約94ドル)、縫製の仕事と、教師をしている夫の収入があり、昨年末頃までは、家族の基本ニーズを全てまかなうことはもちろん、子供にオルガンや絵画、英語を習わせることもできた。しかし物価が高騰した現在は、この子供の教室への支出を減らさざるを得ないという。
月々500万ドン(約313ドル)超の金額では、家族5人の食事と子供の学習用具への支出は十分にまかなえるが、それ以外の習い事や週末に楽しむためのCDやDVDへの支出は抑えなければならないという。
子供が通っていたオルガン教室は一時、1人の先生が20人程度を教える状態だったが、現在は8〜10人程度に減ったという。子供の教室通いをストップした保護者の多くは安定所得者だ。
Loanさん夫妻も購入する新聞・雑誌への支出を見直し、新聞を限定し、ほかはネットで情報を得るようにしている。
1区に住むNhiさんは、週末には家族で遊びに出かけることも多かったが、今は気楽にできなくなった。「最近は4人で20万ドン(約13ドル)で食べられるレストランを探すのは難しい」。Ha NoiスーパーのNguyen Thi Hai社長は、「高所得者も生活のバランスのために財布の紐を締めている」と話している。
4月13日の日曜日、ホーチミン市内の家電販売店ではいずれも客足が少なかった。iDEASでは、商品を見に訪れた客がポツポツといるくらいで、担当者によるとテト(旧正月)明けからの客足ダウンが今も続いている。
売上減は、週末のスーパーやショッピングセンター内などの飲食、アミューズメントスペースで明らかだ。
Ly Thuong Kiet通りのショッピングセンター内のドリンク販売店では、値上げせず、プレゼントをつけるなどしているにもかかわらず、この2カ月で30〜40%売上が落ちたという。An Dongプラザや各スーパーチェーンでは、値上がりにより総売上こそ落ちていないが、買物に訪れる客は15〜20%減っている。
(Sai Gon Tiep Thi)
(2008/04/21 08:19更新) |