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ベトナム:東西経済回廊、大きな可能性を秘めた道
長さ1,450km、大メコン圏(Greater Mekong Subregion/GMS)のベトナム、ラオス、タイ、ミャンマーの4カ国を通る東西経済回廊(East West Economic Corridor/EWEC)に、地域経済と観光の活発化が期待されている。
カンボジア製品を運ぶ車両がタイとの国境に停まり、カンボジアとタイの税関、入管、検疫職員がともに検査し、通行を許可する。数分後車両はタイに入り、最終目的地バンコクへと向かう――。
これはGMS各国の高官が、国境運輸協定により描くイメージだ。現在多くの国境ゲートでは、他国へ貨物を運ぶ車両は荷を特定の場所に降ろしてから、その国の関係機関による検査を受け、他の車両に貨物を載せその後の行程に入る。この手続きには普通、数時間はかかる。
GMS各国間の国境運輸協定はタイ、ラオス、ベトナムの3カ国が提唱し1999年に締結されたもので、2004年4月30日にはカンボジア、ベトナム、ラオス、タイ、ミャンマー、中国のGMS 6カ国の交通運輸分野の高官が、協定実現のための議定書に署名した。
協定には、国境での検査を1回にすること、ビザ取得手続きの簡素化、国境を通過するだけの貨物の検査免除、1カ国での登録により他国での登録を不要とすることなどを規定している。
適用が始まれば、運送コストのダウン、観光、貿易、投資機会の拡大などで大きなメリットとなる。
日本とアジア開発銀行(ADB)の構想からなるEWECプロジェクトは、1998年10月にマニラで開催された第8回大メコン圏地域閣僚会議で採択され、同年12月にハノイで開催された第6回ASEAN首脳会議で、ASEANビジョン2020を実現するハノイ行動計画に正式に盛り込まれた。
プロジェクトは地域の発展、貧困削減、GMS域内の格差是正、経済面での連携強化、ASEAN地域内外のパートナーとの連携のための、潜在能力や利点の開拓を目標としている。
EWECには、東西道路の建設(2006年1月に完成)、モーラミャイン(或いはヤンゴン)とダナンでの中継港の建設、国境を越える人や貨物の運送面での条件整備、交通運輸サービスでの人材開発、エネルギー(電力)開発、エネルギー交換に関する協定の推進、通信インフラ整備、観光開発などの大型プロジェクトが含まれ、その誕生により実際的かつ長期的な利益が各国で期待されている。
ベトナムにとって、EWECは経済発展、中部での貧困削減、ラオスとの特別な関係作り、カンボジア、タイ、ミャンマーとの協力強化、メコン川流域での経済連携強化につながり、これを通し、引き続きASEANへ深く統合しようとしている。
ADBは、ダナンは地域の経済拠点となり、現在のベトナム中部やラオスの一部だけでなく、将来的にタイ東北部やミャンマーにおける重要貨物中継地になるだろうとしている。
ベトナム中部各省には、世界文化遺産、澄んだ水と美しい砂浜も多く、観光開発の条件も整っている。
(Tin Tuc)
(2008/04/09 06:20更新) |
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