ベトナムに必要な国際中継港
現在ベトナムには大小246の港があるが、規模はいずれも小さく、5万DWT船舶、3,000TEUのコンテナ船を受け入れられる港はない。国際的な中継港となるような、水深のある港もまだない。
ベトナム航海局によると、我が国に国際中継港を建設するというアイデアは、1990年代はじめからあった。様々な理由から、実現には遅れが生じたが最近になりようやく正式に動き出し、まずは中部Khanh Hoa省のVan Phongが選ばれ、続いてハイフォン市のLach Huyen港が挙げられた。
17〜22mの水深を持ち、風穏やかで、30kmに渡る長い海岸線を持つVan Phongは、国際的な貨物中継港に必須とされる要素を十分に備えている。2009〜2010年に8万DWT船舶、6,000TEUコンテナ船が受け入れられる二つの埠頭が建設される予定だ。貨物の中継においては南部重要経済地域の大規模コンテナ5港がVan Phongと連携する。また計画によるとLach Huyen港は、地域の国際中継港となるべく年内に起工する。
国際中継港が扱う貨物は一般に、その70%がトランシップ貨物で、残り30%がその国の輸出入品である。現在全国の輸出入品総量に占める国内船舶のシェアは20%に過ぎず、はるか遠い各国に運ばれるその貨物は、いずれも香港やシンガポールなど、地域の港を中継しており、我が国は、海について本来持つメリット、大きな財源を失っている。「遅かった」そう言いたくなければ、国際中継港の建設は直ちに動き出さなければならないものなのである。
これまでの港湾整備には様々な問題が見えている。海を持つ各省で平均して10を超える港があるが、規模は小さく、能率は悪い。原因は様々だが、海港計画で発想を転換できていないことが分かりやすい理由のひとつだ。
バオカップ(配給制度)時代の横並びの考え方から、どの地方も港を建設し、なかには土砂が堆積しやすい場所に整備されている例もあり、毎年浚渫や新たな航路整備に大金を費やしている。
オランダのロッテルダム港が形成されたのは今から遡ること1世紀半。しかし現在も、欧州最大の港として賑わいを見せている。このほかイギリス、ドイツ、ベルギーなどの長い歴史を持つ港も、今もその役目を果たしている。
このため、国際中継港とする港を建設する場所の選択こそを、重要な問題だと見なければならない。海洋経済の発展を優先し、目の前の局部的な利益のためでなく、長期的な全体の利益を見ることが不可欠だ。
その観点からすれば、Van Phongでは一部で計画されている鉄鋼工場ではなく、国際中継港とする港を整備するほうが、将来的には国にとってよりメリットが大きいと言えるだろう。
(Tin Tuc)
(2008/03/31 07:57更新) |