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コラム

ベトナムの赤ちゃん売買組織、その実態


 Ha Tay省に新生児の売買組織があると聞き、何人もの仲介を経て、昨年の暮れようやく組織のリーダーNguyen Thi Thuyenに接触することができた。

 50歳過ぎだというこの女性の手口は、望まぬ妊娠をしたが中絶できなかった女性に対し、出産して自分に売るよう持ちかけるというものだ。調べによると、組織が活動を始めたのは1994年、この組織へ新生児をもたらす仲介所が彼女の住むUng Hoa県Vien An村だけでも5~6カ所存在する。

 Thuyenは、女児約800万ドン(約500ドル)、男児約1,000万ドン(約625ドル)で買い取り、買い手には2,000万~2,500万ドン(約1,250~1,563ドル)を提示する。

 「彼女が出産したら、買い取って欲しい」ガールフレンドを妊娠させた大学生になりすまし、Thuyenに相談を持ちかけた。

 「力になるわ。恋人を連れて来なさい。台所も布団も揃ったHa Dong町の宿屋で彼女が他の妊婦と一緒に暮せるようにしてあげる。毎月1人あたり50万~60万ドン(約31~38ドル)貸してあげるし、出産には私が立ち会って、問題が起きても面倒みるから。ところで、その彼女は何年生まれ?」

 突然の問いに、「1987年です」と答えると、「ということは、干支は猫ね。この年生まれは聡明だけど、2度結婚する運命にある。それが嫌なら生まれた子を他人に譲るべきよ。そうしたら、1回目の結婚は終わったことになって、今後結婚しても幸せな家庭を築けるわ」とThuyenは強調した。

 会話が弾みだしたところで買い手について質問してみると「ちょうど今、ハノイに子供を買いたがっている夫婦がいる。夫は金持ちの弁護士なんだけど、事故で睾丸を損傷して子供のできない体になってしまったの。でも、夫婦とも実家に知られたくないから、この話は絶対に秘密。君の恋人が産気づいたら、あちらの奥さんが彼女の隣のベッドに寝て、産み終わったら即赤ん坊を引き渡す。相手夫妻が正式な関係書類を作成できるよう、売り手はすぐに引き払う。全て私が上手くやるから」とのこと。

 さらに、「君の恋人がHa Dongで暮せるよう今から手続してあげる。宿のある場所は人目につかず、私の仲間がいる。彼が君達を案内してくれるわ」と言うや、携帯電話で誰かに電話し、ある青年を紹介すると告げた。

 約束の日の朝、Thuyenはある奥まった路地の中の家に筆者を案内した。しかし突然、「お前は公安じゃないのか? まあ、それでもかまわない。中国に子供を売り飛ばしているって疑いまでかけられているけど、私は慈善活動をしているだけだから」と声を荒げた。さらに、当局の承認印が押された3枚の養子申請書類を差し出し「公安が来ようが、軍隊が来ようが、ちゃんとした書類さえあれば、私は赤ん坊を養子に出せる。疑いたい人には疑わせておけばいい」と言い放った。

 妊婦の生活に話が及ぶと、Thuyenは自分から金を貸すと持ちかけ、5分もすると、中年の男性が現れ彼女に100万ドン(約63ドル)を手渡した。一方筆者には白い紙が渡され、『Nguyen Thi Thuyen から100万ドンを借用する。出産後に必ず返済し、守られなかった場合は法の前に責任を負う』との借用書を書くよう迫った。

 作成された書面には筆者、Thuyen、立会人として金を運んできた男性のサインが入れられた。男性に向かってThuyenは、「女子大生だからオイシイ話よ。明日その子に会って、容姿を見てくるわ。前みたいに育った子供が不細工だったら、客から賠償金を払えって言われるもの」とつぶやいた。

 現在Thuyenは、労働傷病兵社会福祉省管轄の養育施設に勤めているという。所長を勤めるのは彼女の夫で、以前はHa Tay省に3つある養子縁組の認可を得た施設の1つだったが、2007年11月にその施設だけが認可を取り消されている。

 このThuyenが、村で相当な力を持つ人間であることは、近隣住民への話し方でも明らかだ。彼女に対しては誰もが下手に出て、言いなりになっている。現金も自分で持ち歩かず、必要な時には金を持った人間が駆けつける。役所関係の書類は全部何とかなると、はばかることもなく言う。

 村のある役人が、子供を買いたい人は普通Thuyenに連絡を取り、彼女なら十分なお金を払えば、書類手続は迅速に問題なく済むとこっそり教えてくれた。売買双方が互いに素性を知ることもない。

 海外に売り飛ばせば何十倍もの値がつくため、その目的で子供を買う人間もいるという噂もある。後に出会ったThuyenの活動に加わる親戚によれば、Thuyenは外務省関係者ともコネがあり、彼女自身、多くの子供を海外に送り出しているという。

 契約が済めば、Thuyenは妊婦を自分の宿舎に入れ、毎月の食費・住居費・その他の費用として、月50万~60万ドンを貸し出す。子供が売れた女性は、この毎月の費用に出産費用を加算して返済しなければいけない。子供を手放し受け取ることになる800万~1,000万ドンも、これらの返済に充てればわずかしか残らない。

 見た目が良く、学歴のある妊婦は歓迎され、生活も気遣ってもらえるが、逆に普通の労働者だと、その生活はみじめだ。アヒル小屋のような家に住まわされ、敷物織りや農作業の労働に出なければならないこともある。一方Thuyenは、生まれてくる子供の両親がいかに「良質」であるかを、高値が付くよう買い手に宣伝する。

 母親のすり替えは村の診療所、もしくは病院にて行われる。双方の女性は隣同士に寝かされ、出産が済むと売り手はひっそり立ち去り、買い手は法的な手続を取り自分の子として引き取る。しばらくの間Thuyenの宿舎で実の母親が面倒を見た後買い手が引き取りにくることも、他所から乳児の世話係を雇うことも可能だという。

 Thuyenひとりでは不可能なこれらの活動に、多くの医療関係者が関わっていることは、彼女が持つ手帳に記された病院の住所や医師の電話番号からも明らかである。

(Thanh Nien)

(2008/03/25 01:28更新)

※上記の情報は【ベトナム最新情報】より引用しています。

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