ベトナムと組んで欧米・中東・日本と競争
― Siam Cement Group社長インタビュー ―
Siam Cement Group――タイ、そして東南アジアでトップの工業グループは現在、ベトナムでの大型プロジェクトの事業化可能性調査を進めている。Ba Ria-Vung Tau省Long Sonでの石油化学コンプレックス、投資総額は37億ドルだ。プロジェクトの第1期は2011年に完成し、全体は2013年に完成予定となっている。カン・トラクンフーン社長にお話しを伺った。
Q: プロジェクトについて教えてください。
A: プロジェクトはベトナムの石油化学工業分野の発展に貢献します。環境に優しい技術、設計、運転、管理面で最先端のものを導入し、自動車や電子製品、電機設備の生産など他の工業分野の発展を支えるものになるでしょう。
Petro VietnamのLong Sonでの第3製油所とともに操業することで、補助施設、付加価値の高い製品などを共同利用できるため大きなコスト節減になります。このほかプロジェクトは建設過程で1万5,000人、活動を始めた段階で技術を持つ労働者5,000人近くの雇用が見込めます。
Q: 御社はベトナムで1990年に活動を開始されました。現在石油化学、製紙、建築資材、流通などで7つの子会社を持っています。ベトナムで豊かな経験をお持ちですが、投資環境をどう見ますか?
A: 投資は非常に楽に進められています。我々には基礎があり、理解があり、良い人材がいます。このため将来的により大きな投資を希望しています。進出してもう長くなりますが、ベトナムの良好な発展を嬉しく思っています。我々は今後さらにチャンスを得られるでしょう。
Q: ベトナムでの最も大きな活動分野が石油化学です。ベトナムのこの市場をどう評価されますか?
A: 現在にいたるまでベトナムはPP、PE、PVC、PETといった樹脂をはじめあらゆる石油化学製品を輸入している状況です。石油化学コンプレックス設立の目的は輸入品の代替品をつくることで、現在のベトナムの発展速度からみれば、操業時には国内需要に対応できるのみならず、輸出用の製品も作れるでしょう。
Q: なぜこのような大型投資先にベトナムを選択されたのですか?
A: 世界の石油化学分野の大供給国は中東、米国、ヨーロッパ、日本です。タイにいるだけでは彼らと競争できません。タイとベトナムが密に協力することで、これらの国と競争するに十分な力を得られると思います。
強い経済成長予想、経済・金融改革の成功、世界貿易機関(WTO)加盟による展望からベトナムには輝かしい将来が待っており、地域での経済的な役割も日々増しています。
ベトナムは現在多くの産業で一人あたり消費額が非常に低い状況です。これはつまり今後長期間に渡り高い潜在力があるということです。それ故にベトナムは弊社の地域戦略の拡大拠点という位置を占めているのです。
(Thoi Bao Kinh Te Viet Nam)
(2008/03/10 06:09更新) |