ベトナムのガソリン価格引き上げ、インフレ加速に懸念
財務省と商工業省は2月25日10時、灯油とディーゼル油0.25sの価格を1リットルあたり3,700ドン引き上げることを発表した。
これを受け全国のガソリン販売業者が一斉に値上げした。これまでと異なるのはガソリン販売価格について、経営を保障、財務省・商工業省の監視を受けるという原則のなかで各社が自主決定できることだ。
最高額としてはA92がリットルあたり1万3,000ドン(約0.81ドル)から1万4,500ドン(約0.91ドル)に、A95では1万3,300ドン(約0.83ドル)から1万4,800ドン(約0.93ドル)に引き上げられている。財務省・商工業省が改定した石油価格は、ディーゼル油0.25s・灯油が1万3,900ドン(約0.87ドル)となっている。
物価上昇、自然災害、家畜の病気の嵐が吹き荒れるこの時期になぜ改定を決定したのかという問いに対しVu Van Ninh財務大臣は、本来ガソリン・石油に対する補填は2007年で終えることになっていたが、一部の理由から調整が2008年に遅れ、非常に敏感な時期だが検討の結果引き上げという結論になった。
これ以上遅らせられなかったとし、「現在の価格を維持すれば今年ガソリン・石油の販売は大きな損失がでる。国家予算がこれを補填することはできないため、価格改定は必要だった」と話した。
商工業省のNguyen Cam Tu次官は、各社の9〜10%の引き上げが適当なものであるとし、「2007年からガソリン・石油価格の市場システム導入が始まった。ガソリン価格は各社で決定し、財務省・商工業省の検討後、適切な範囲ならそれが認められる。石油も今後、ガソリンのように自主決定できるようになる」と話した。
■経済は耐え切れない――ホーチミン市経済大学Tran Ngoc Tho教授
インフレ抑制、通貨引き締めを行うなかでの今回の決定は火に油を注ぐようなもの。この時点でのガソリン・石油価格引き上げは全く理解できない。経済はこのような連続したショックに耐えられないだろう。
現在のような個別策でなく、全経済に対する包括的な措置が求められる。ガソリン価格の自由化も具体的な計画が必要で、このような突然の引き上げを防ぐ措置を講じなければならない。
■生産業への影響大――ホーチミン市銀行大学Le Tham Duong氏
ガソリン・石油は消費者物価指数(CPI)の算出対象ではないが、全ての生産業が燃料を必要とし影響は大きい。生産コストが上昇すれば、企業は生産量を増やせず、むしろダウンする可能性がある。
(Thanh Nien)
(2008/02/29 06:33更新) |