ベトナムの銀行、不動産向け融資に警戒強める
商業銀行の多くでリスク回避のため不動産向け融資を停止している。国家銀行も現在、不動産価格安定に向け不動産市場に流れる銀行資金について調査しているようだ。
2007年半ばから銀行各行は、資金のだぶつきもあり活気を取り戻した不動産市場への投資を進めた。ほとんどの銀行で不動産向け融資について予算を多くとり、競争力のある金利で返済期間も長く設定していた。
しかし不動産価格の高騰と比例し顧客のニーズも高まっている状況にあっても不動産向け融資をストップ、もしくは顧客の用途を注意深く審査することが必要になった。これについて銀行幹部は次のように話している。
■Sacombank:Dang Van Thanh取締役会長
現在のように金融引き締め策がとられている状況では、資金の有効活用のため投資する各市場を再評価する必要があります。不動産価格は現在非常に高く、各行が状況を注視しています。Sacombankは融資対象を実際に居住する目的で購入する顧客に限り、投機目的の購入は最大限制限しています。現在、不動産分野への融資に慎重になっているのは適切な処置です。
■ABBank:Luu Duc Khanh頭取
ABBankはこのところ、不動産投機目的でリスクが高いと思われる融資の申請を多くお断りしています。ある人は4〜5軒の家を買うために融資を申請しましたが、ばらばらの場所に家を持ちどのように住むのでしょうか。このような転売目的の不動産購入はバブルの崩壊があった場合に多大な損害を被ることになりますので、慎重にならざるを得ません。
■VP Bank:Le Dac Son頭取
現在の不動産高騰は異常なほどで、多くのリスクが潜んでいます。われわれは引き締め策をとり、投機目的の不動産購入のための融資を断っています。信用情報センターからの情報のほか、独自の方法で居住目的か投機目的かを判別しています。
住宅ローンの契約に際しては顧客の勤務状況や収入、返済能力について情報を知る必要があり、これらの要素が確認できた場合にだけ融資します。返済にその家を売るなどと話す顧客には融資しません。不動産プロジェクトを実行している企業への融資は引き続き行っています。
■国家銀行ホーチミン支店:Ho Huu Hanh支店長
現段階で商業銀行各行は不動産向け融資について慎重に動いています。不動産分野への貸し出し残高はホーチミン市地域だけで30兆ドン(約18億7,500万ドル)で、短期間に5兆ドン(約3億1,250万ドル)近く減りました。
不動産事業に対する融資では、期限が来たものに関しては回収ができています。不動産向けの貸し出し比率が非常に高い状態にある一部銀行は積極的に回収し、万が一の事態を避けるべく適当な割合にまで下げることが必要です。
(Tuoi Tre/Dau Tu)
(2008/02/28 02:28更新) |