ベトナムの株価下落、資金不足の銀行の「売り」が背景に
ベトナム証券市場で2回目の出来事だったかもしれない。2月21日の取引で株価はほぼ自由落下の状況となった。5取引日連続の下落でVN-Indexは710.45ポイントとなり、市場は完全に需給バランスを欠く状態となった。国家銀行のインフレ抑制策が投資家心理に大きく作用し、それは国内個人投資家の売りのみならず、国内投資組織の売りにもつながっている。
国内投資組織が売りを強める動きは、テト(旧正月)明けから始まったものだ。優良銘柄をはじめ中〜低評価の銘柄も売っているが、なぜ彼らはVN-Indexが低水準にある今、株を売っているのだろうか。
この問題に対し、金融投資活動を行う商業銀行の多くは一様に回答を避けようとする。いわく敏感な時期であり、現在ある情報の全てがいずれも市場にとって利益となるものではないという。
テト明けの市場の動きについて、ある外国投資ファンドの代表は、これまでの株の売り出しは主に国内の投資組織によるもので、個人投資家によるものではないと言う。同氏によると、テト明けに現金が不足する状況が起きており、融資のための銀行資金も多く残っていない。
国家銀行が発行する20兆3,000億ドン(約12億7,000万ドル)の債券を購入することで、各商業銀行の現金不足はさらに増すことになる。この対策として最良なのが預金金利を上げ、株式を売り証券市場を通じ資金を引き出すことだ。実際、これまでにはほぼ全ての商業銀行が金融投資を行っており、2006年の銀行の利益の多くは主に株式の売買によるものだった。
失望の売りトレンドが市場を包むなか、個人投資家も株を売却し市場から資金を引き上げている。Agriseco証券で投資を行うTuanさんは、現在銀行が預金金利を競うように上げ、金や不動産価格が高い状態にあり、国家銀行がインフレ抑制策を進めているため、今が資金を、安全で証券市場のような値動きに頭を悩ますことのない預貯金に移すべき時だという。
このような状況から個人投資家の資金は銀行に強く流れ込むと見られ、外国投資家にとっては株を安値で手に入れられる好機となる。
(Nguoi Lao Dong)
(2008/02/27 05:46更新) |