ベトナム国家銀行の債券発行に投資家が過剰反応
流通通貨を吸収しインフレを抑制するため国家銀行が41金融機関に強制的に20兆3,000億ドン(約12億6,875万ドル)の債券を発行するという知らせに、投資家が過剰に反応した。
証券市場では売りが強まり株価が大きく下落、テト明けの取引日6日間でVN-Indexは82.83ポイント下がり776.79ポイントまで落ちた。
現時点の全国の商業銀行の総資産はおよそ1,200兆ドン(約750億ドル)で今回の20兆3,000億ドンはこの1.7%に過ぎない。債券のうち15兆ドン(約9億3,750万ドル)が5つの国営銀行、残り5兆3,000億ドン(約3億3,125万ドル)が36の株式商業銀行に割り当てられると見られ、1行あたり平均では1,470億ドン(約919万ドル)となる。
この金額は各行の総資産からみて極めて小さい。例えばSacombankの総資産は65兆ドン(約40億6,250万ドル)で、上記の平均額は0.23%にしかならない。よって今回の国家銀行の債券発行が商業銀行の活動に与える影響は非常に小さいといえる。
しかし証券市場では多くの投資家が、国家銀行が商業銀行の資産の大部分を借りることで、商業銀行の活動が立ち行かなくなり、他の上場企業の活動にも影響するという間違った解釈をしている。証券向け融資は資本金の20%までとされていることからも、今回の措置が証券向け融資に影響を与えることはない。
国家銀行は現在、不動産向け融資を引き締めており、近く不動産市場への資金の流れは止まるだろう。不動産市場が難しい局面を迎えれば、資金が証券に流れてくると考えられる。
市場へ注がれる新しい資金は限界を迎えている。主な理由は多くの国内投資家が証券市場に対する信頼を低め、投資の方向性を見失い、塀の外から様子見している状態だからだ。
一方で経験豊かな外国投資家は、ベトナムのような若い市場の心理が手にとるようにわかり、慌てて買いに走ることもない。長期的な投資を目指し、株価が下がれば下がるほど安い値段で手に入れられ、大きな利益を上げられることを知っている。
有効なてこ入れ策が出されない状態では投資家は慎重にならざるを得ず、この状態は長引くかもしれない。
(Nguoi Lao Dong)
(2008/02/25 08:25更新) |