ベトナム:プラスチック製品が秘める可能性
商務省(現商工業省)は2007年初頭から、輸出用プラスチック製品の原料確保と環境保護を念頭に、プラスチック廃材の輸入を盛り込んだ企業支援策の確定のため企業や業界団体と作業を進めてきた。
2007年、プラスチック製品の輸出額は4億8,000万ドルが目標だったが、実際には前年比45.8%増の7億ドルを達成し、機械、コショウ、コーヒーに次ぐ4番目の成長を遂げている。
プラスチック製品の輸出額は現在中規模だが、近年は年30%超の伸びを記録しており、市場も大きく参入も比較的容易なことから近い将来大きく成長する可能性は高い。国連の統計機関Comtradeによると、ベトナムは比較的容易に市場参入でき、低税率、他の輸出国と同様の扱いを受けられる。
競争力や新技術取得に関する評価も高いが、最大の問題は、輸入相手が求める量と種類への対応の弱さだ。原料の問題をクリアし、大量注文に応えられるようになれば、世界需要が2006年2,200億ドル、年平均伸び率が7%と高いことからも期待できる。なお2008年の輸出額は前年比42.9%増の10億ドルを見込んでいる。
プラスチック製品のネックは原料確保だ。原料需要は年140万〜150万トンだが、ベトナムで確保できるのは30万トンで、業者は常に頭を悩ませている。またマーケティング戦略や商標の広報活動が弱く、直接的な流通・販売網を持たないため、輸出は中間業者を通さなければならない。企業数は1,400社にもなるが、ほとんどは中小で他社とのかかわりも少ない。
まずは大規模で長期的な注文を受けられるよう企業間で連携し、設備投資や世界の先端技術による製品、輸出品用の梱包材、再利用可能など環境に配慮した包装材の開発をする必要がある。さらに競争力のある製品、国内市場向け、高技術品、自動車・バイク、電子製品業界向け、輸出や農業、給排水設備に関連した製品、日用品と子供用玩具などにも力を注ぐべきだろう。
日本、アメリカ、カンボジア、台湾、フィリピン、韓国、オーストラリア、フランス、マレーシアなどの主要輸出市場の開拓を強く進めつつ、輸出額の伸びに大きく貢献するだろう東欧、アフリカや中東諸国の市場にも積極的にアプローチする必要がある。
(Thuong Mai)
(2008/02/14 08:06更新) |