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多才医師、ベトナム全国の医療機関に管理ソフトを寄贈
サイゴン国家音楽学校に首席で合格したにもかかわらず医師となり、欧米で経験を積んでホーチミン市第1児童病院に16年勤めたが、現在はソフトウェア会社の社長をしている人物がいる。Vu Manh Tien、グローバルリンクス社の社長だ。
親しみやすい雰囲気のTien氏は、自分の紆余曲折の人生を、何でもないことのように語る。
若い頃には医療分野の研究に没頭し、その後プログラマーになった。膨大な資金を投入してソフトウェアを開発し、保健省に贈呈した。彼の開発した病院管理ソフトMedisoft 2003は現在、全国の1,000以上の病院で使用されている。
「ベトナムで医療分野に参入しているソフト企業は多くありますが、成功するのは非常に難しい。病院管理の規定や複雑さについて知識が十分でないからです。私は医師ですからできるのです」とTien氏は言う。
米国など先進国は病院の統一情報システムを構築中だ。しかし完成は2014年まで待たねばならない。一方ベトナムでは2003年から開始されている。「彼らより優れているわけではありません。数年前、タイで行われた会議でIntelの社長にお会いした時も同じように答えましたが、彼らがまだ実現できていないのは、病院が発展しすぎているからです。病院ごとに異なる最新の管理ソフトを持っていれば、そう簡単に統一はできません。その点ベトナムは容易で、後発なので先人の成果を享受することもできます。そして私は幸運にもある『秘訣』を見つけられましたので、全てがとてもスムーズに行きました」。
それは1989年からフランスの支援で構築されたベトナムのカルテフォームのデジタル化システムだ。これを偶然見つけた時Tien氏は非常に驚いた。なぜなら当時世界でもそのような医療情報システムを持つ国は少なかったからだ。この「秘訣」からカルテを標準化するためのソフトが誕生し、各病院はペーパーレスを実践できた。
患者は指紋があればすべてのカルテを取得でき、機密も守られる上、なにより便利だ。保健省も、地域病院の報告に基づき、地域ごとの疾病や感染病の情報の統計をとれ、治療方針の策定に役立てられる。
全国の病院で使用する電子カルテを構築した後、Tien医師は引き続き診療費、医薬品代などを計算するための付属ソフトを開発し、全国の約60病院から注文があった。価格はパッケージソフトで病院の規模により3万〜5万ドルである。
保健省が公布した医療ソフト使用に関する基準によると、全国で標準化するために、使用ソフトはすべてMedisoft 2003に接続しなければならない。このことで世間にはTien氏が独占するために関係を利用しているという人もいる。
「彼らは私が保健省にこのソフトを寄贈したことを知らないのです。2007年12月、弊社は設立10周年を記念しMedisoft 2003のソースコードすべてをインターネットに公開しました。ベトナム以外の開発途上国にもソフトは有益でしょう」と述べる。
意外なことに、Medisoft 2003を使用する中で最もスムーズに導入したのは山岳地域の病院だったそうだ。
「弊社の顧客は二つに分けられます。熱心で、仕事に没頭している若い指導者と、ソフトの良し悪しなど関係なく良い成績を得るためにソフトを購入する客です。Medisoft 2003を嫌う人はたくさんいます。このソフトでは、薬一錠の値段も付け足せないからです」。
(Thanh Nien)
(2008/01/31 08:16更新) |
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