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インタビュー |
ベトナムの工業崇拝の文化を変える
― Invest Consult Group会長インタビュー ―
幼い頃お茶売りをしていた少年が成長し設立した会社は、年数百万ドルの利益を誇る規模にまで成長した。Invest Consult GroupのNguyen Tran Bat会長にお話を伺った。
Q: 治療費が足りず娘さんを亡くすなど、多くの困難を乗り越えられました。困難にどのような意味があるとお思いですか?
A: 革命以前、2人の祖父はいずれも地主でした。父はハノイで勉強し高校を修了、その後1940年代に入党しましたが、地主の子供という理由から1960年まで党の活動をやめなければなりませんでした。父が窮地に追い込まれ、この事態から脱するため母は、9歳の私を連れてNghe Anからハノイに出ました。
当時我が家は非常に貧しく、父は高卒でしたがタバコ売りに、私は「役人の息子」から貧しい子供になり生活のため働くようになりました。これが利益であったかは評価の仕方にもよりますが、この困難は私を長年苦しめました。
Q: 『自由』という本を書かれました。
A: 貧困は人生における自由を奪う要素のひとつだと考えています。我々の社会には貧困を美化し、豊かさを蔑視した時期がありました。金持ちのあらをさがし、貧しい人の道徳だけを見つめるという人々の偏見は、なくしていかなければなりません。金持ちにも道徳は必要で、徳のある金持ちでいられるようにするのは非常に大切なことです。
昔貧しかった人が現在豊かになり、子供に自動車や高級スクーターなどを買い与えているのを見ると非常に残念に感じます。物質的に貧しい人たちは心も貧しく変化し、物質的な貧しさがなくなっても人生につきまとうのです。
Q: 哲学書を3冊出版しておられます。著書の目的は?
A: 私は貧しい状況にある人の人生やその弱さを愛しています。真っ直ぐな人生、ハンディキャップのある人と彼らの弱点を愛しています。経済団体が貧しかった私を支援してくれたことで、私の心は思い出でいっぱいになり、やさしい気持ちになりました。若い頃は様々な重荷を背負い、軍隊にも行きました。
心に残っている傷もありますが、若かりし頃の記念というものです。私の人生に対する愛情の表現、ささやかながらも人の精神生活へ貢献するために、一人で静かな気持ちを持って著作に取り組んでいます。
Q: 起業への道は?
A: 80年代末からソ連の崩壊や東欧の分裂といった様々な変化が起こり、門戸を開く必要があるという考えに至りました。当時はベトナムと外国という2つのコミュニティがあり、ベトナム人は貿易や銀行について何も知りませんでしたが、外国人はベトナム社会以外のことなら何でも知っていました。
その双方が出会うには通訳が必要です。起業したのは、その役割を担うためです。私は外国とこれから発展しようとしているベトナムという政治、経済、社会の異なる両者の間に立ってビジネスをしてきました。
Q: ビジネス上の困難な点は?
A: ベトナムは工業崇拝社会で、工業以外は斜めに見られるきらいがあります。1989年にホーチミン市で金融・証券市場に関するセミナーを開きましたが、その後「デリケートな問題」を伝播したとして喚問されました。われわれの社会は、これらを乗り越えてきたのです。
Q: 現在のベトナムにおけるビジネスマン文化に対する考えは?
A: ベトナムのビジネスイメージは現在形成中で、経済のイメージとともに明瞭になりつつあります。我々もともに大まかな道筋をつけますが、ビジネスマンと呼ばれる若者世代の認識を固定化するために具体例を描くことはすべきでありません。
それはなぜかと言いますと、ベトナムのビジネスマンの7〜8割がいまだ経済に関する我々の体制の弱さを使った利益を求めているからです。
ベトナムにはまだビジネスマン文化がなく、始めの一歩を踏み出したばかりです。その文化はビジネスマンの活動経験の結晶であり、経済発展が進むとともに形作られるでしょう。
■Invest Consult Groupはベトナムで初のコンサルティング会社だ。多分野に渡る1,200件の外国投資プロジェト、数千件の商標、発明、技術移転に関する取引や保護登録を手がけてきた。海外の顧客はCoca-Cola、IBM、Citibank、Daewooなど有名大手が名を連ねる。
ベトナム人で初めて商業関係の投資コンサルタントを職業としたBat氏は、グローバル化が進むなかで、いかに発展していくのかという内容で、多数の新聞に記事を書き、本を著している。辣腕の弁護士、そしてコンサルタントとして、世界に名が聞えている。
(Tien Phong)
(2008/01/31 08:13更新) |
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